忘れられぬ味(4) アメリカ大豆協会コンサルタント・小島善子 ズンダもち
第二次世界大戦が始まる二年前に、私は小平市にある津田英学塾に入学し、寮に入りました。 東京近辺で育った私は東北弁、関西弁、京言葉、鹿児島弁、等々をはじめて耳にして、日本の中でほとんどわからないような方言が使われているのに驚き、大いに興味をそそられました。毎日、夕食後の散歩の時に方言を教えてもらいました。 6月末の梅雨の晴れ間の日曜日、山形からの寮生が、「山形では今頃はズンダもちを作って食べるのよ。東京では売ってなくて食べられない