米穀流通特集:自主流通米、需給・販売とも過剰感蔓延
コメの主要取引市場である自主流通米の入札取引価格は、景気低迷の影響を受け家庭用や業務用ユーザーなどを中心に平成11年3月(10年産米)頃から価格の下落傾向が続いている。 11年産米の入札開始(11年11月)以降もこうした景気低迷の影響を強く受けるとともに、作況が豊作基調になったことや10年産米の卸在庫が増え(11月末四六万t)、その消化を優先し買い意欲が低下したことなどで、11年産米全銘柄平均指標価格は約一〇%近くダウンする結果となった(表(上))。主