日本パスタ協会、「健康のためパスタを食べよう」PR活動
(社)日本パスタ協会(東京都中央区、03・3667・4245、小菅倹三会長)は、「健康のためパスタを食べよう…パスタはヘルシー」をキャッチコピーとして平成15年度普及推進事業を展開する。
昨年4月1日から日本パスタ協会に名称変更したことを機に、消費者起点に立った効果的な普及推進事業に転換したが、今年度はさらにこれを推し進める。特に健康を視点にしてパスタの栄養学的な価値を浸透させることを基本戦略にしている。健康と家族団らんをコンセプトとした二種類の新しいポスターを制作し、ポスターキャンペーンをはじめ、パスタクッキングスクール、パスタ大学、ホームページによる情報提供、街頭イベント(日本のパスタの配布)、バスラッピング車体広告、雑誌広告、パスタサンデーの唄CDプレスなど各種活動を質的に見直して実施する。特に“日本のパスタ”をより明確に強調して消費者に訴求する。
パスタをめぐる状況について小菅会長は「昨年度のパスタ国内供給量は前年比五・五%増とV字回復し、今年も1~2月の国内供給量は前年比一七%増、国内生産量は1~3月累計で六・四%増と順調なスタートとなった。ただ輸入品の割合が昨年四〇・七%と四〇%の壁を超え、今年1~2月では四三・四%に高まり、危機感を持っている。パスタは健康・安心・安全という世の中のトレンドに合い、国民の健康な食生活に叶った食品であるが、あくまで品質重視を継続させて海外品にも負けない体質強化を図っていく」とし、「ロングパスタを中心に回復したが、ショートパスタは依然として減少傾向にある。特に家庭用のショートパスタの比率が一四%と低いが、次の段階でショートパスタの拡大対策にも取組む」と今後の課題を述べた。
〈平成15年度普及推進事業〉(1)パスタクッキングスクール=開催地は関東・東海・近畿の四会場とし、知名度のある料理研究家を講師に若い女性、主婦を対象にパスタが持つ優れた特性(生活習慣病の予防に最適、健康食品、身近な食材で手軽に作れるなど)をアピール(2)パスタ大学=東京と地方都市(岡山を予定)で学校給食・産業給食などの施設に勤める栄養士、調理師などを対象にセミナーを実施(3)ホームページによる情報提供=手軽に作れる健康なパスタ料理、季節に適したレシピの計画的な発信に加え、日本のパスタに対する消費者の思い、意見をHPを媒体に受発信し、消費者との交流を図る(4)街頭イベント=東京(5月18日西銀座デパート予定)と大阪(10月頃)で新たなポスターやコマーシャルソング、協会試供品のパスタ配布(各一万五〇〇〇人分)を通じて日本のパスタをアピールする(5)バスラッピング車体広告=都バス(大塚営業所管内四路線)の車体にキャッチコピーを4月から一年間ラッピング広告する(6)雑誌広告=ポスターと共に医学・栄養学から見たパスタ食事の良さを料理雑誌に掲載(7)パスタサンデーの唄CDプレス=オリジナルソングをCDにプレスし、街頭イベントで子連れ消費者などに配る。