モトックス、料飲店の手間省く、全ワイン対応グラスを輸入販売

酒類 ニュース 2019.06.05 11888号 06面
右から大橋健一MW、ジャンシス・ロビンソンMW、大越基裕氏

右から大橋健一MW、ジャンシス・ロビンソンMW、大越基裕氏

ワイン輸入商社のモトックスは5月28日、世界的に著名なマスターオブワイン(MW)が制作したワイングラスの輸入販売を始めた。赤や白、発泡ワインなどあらゆるタイプのワインにこのグラス一つで対応できる。料飲店にとっては、グラス選びの手間が省けると同時に、提供品質を均一にできる利点がある。

5月28日に開いた発表会には、グラスを制作したMWのジャンシス・ロビンソン氏に加え、大橋健一MWとブランドアンバサダーを務める大越基裕氏が登壇。グラスの万能性や利便性などを報道関係者らに説明した。

商品名は「ザ・ジャンシス・ロビンソン ワイングラス」(希望小売価格・1脚6500円)。「口に触れる部分は絹のように薄い」(ロビンソン氏)形状で、同時に食器洗浄機にも対応できる頑丈さを追求したという。

ロビンソン氏は開発の背景について、「なぜ白のグラスは赤より小さいのか。スパークリングワインの生産者の多くは、なぜスティルワイン(非発泡)と同じグラスに注がれないのかと疑問を持っている」と説明。このことから、たった1種のグラスでさまざまなワインに対応できるコンセプトに決めたという。

大橋氏はバイヤーの見地から料飲店でのグラスの利便性を解説。繁盛店が人手不足を理由に閉店が相次いでいる現状に触れた上で、同品は産地や品種によるグラス選択の難度を解消でき、アルバイトでも扱えると説明。サービスやワインの品質が均一化できると強調した。

大越氏はソムリエの立場から、グラスに注いだワインの「香りの開きが早い」と説明。日本固有のブドウ品種「甲州」のような香りが穏やかなワインでも十分に楽しめるという。また、不慣れな店員は異なるグラスに同一の分量を注ぐのが難しいと指摘。グラスを1本化することで、同一分量で提供しやすくなるなど、同品の有効性を説いた。(岡朋弘)

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