ロングセラー探訪:森永乳業「クリープ」 還暦迎えた乳由来ICP

乳製品 ニュース 2021.05.24 12231号 01面

 森永乳業のインスタントクリーミングパウダー(ICP)「クリープ」が、今年で発売60周年を迎えた。日本で唯一、ミルクから生まれた成分を原料にした粉末クリームとして、今では同品を使った料理やスイーツも多くレシピ化。引き続きユーザーの拡大と深耕を進めている。

 同品が誕生したのは1961年。ソ連(当時)のユーリイ・ガガーリンが地球の周りを一周する人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたその年、同品は流行するインスタントコーヒーの中に白い周回軌道を描き始めた。

 当時はエバミルク(無糖練乳)を利用することが多かったものの、開封後の日持ちが課題となっていた。同社は独自製法でミルクのおいしさを凝縮し、コーヒーを薄めず、冷まさず飲める「インスタントクリーム」として同品を発売したところ爆発的な売れ行きを記録。その後も容器・包装形態を増やし、家庭やオフィスでのコーヒー飲用シーンの名脇役として歴史を紡いできた。

 最近は、乳由来の特徴を生かした「サクサクリープ」は手軽さもあり、SNSを中心に大きな話題に。高まる家ナカ需要でも商品価値の再認識が進む。今春は60周年を記念したPOPをかぶせたパッケージや、SNSでのキャンペーンも展開し、話題喚起を強めている。(小澤弘教)

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