パーフェクトマッチ・キャンペーン第3回Webセミナー 欧州チーズの魅力を伝える

左からチェスコ・河村亮一氏、駐日欧州連合代表部・小林恵氏、チーズプロフェッショナル協会・堂迫俊一氏

左からチェスコ・河村亮一氏、駐日欧州連合代表部・小林恵氏、チーズプロフェッショナル協会・堂迫俊一氏

 日本食糧新聞社と欧州(EU)が運営する「パーフェクトマッチ・キャンペーン」は、10日に東京・八丁堀「食の情報館」で「ヨーロッパ“本物”のチーズの魅力を伝えるPerfect Match!-日本市場での拡大と今後の展開-」をWeb開催。同キャンペーンは、19年に日本とEU間でEPA(経済連携協定)が発効されたことを機に、欧州食材の魅力と豊かさを日本に伝えることを目的とし、これまでにシェフやインフルエンサー考案による欧州と和の食材を使ったレシピやcookpadとのコラボレーションによる“ビストロおつまみコンテスト”、小売店での消費者向けプロモーション、さらに10月にはFABEX関西での基調講演を行ってきた。

 今回は、「ヨーローパ産チーズの魅力」をNPO法人チーズプロフェッショナル協会の堂迫俊一氏に「日本で拡大するヨーロッパチーズ市場」についてチェスコ販売統括部営業企画課の河村亮一氏がビジネス視点から説いた。

 協定発効後の最初の10ヵ月で、日本への輸出は前年比で6.6%増を記録、日本に輸出する主な食品カテゴリーとして肉は12%増、ワイン17.3%増、さらに乳製品も10.4%増を記録していると、駐日欧州連合代表部通商部上席通商担当官の小林恵氏が説明。

 チーズプロフェッショナル協会の堂迫氏によると、近年ナチュラルチーズ、プロセスチーズともに消費が増大している中で、特にEUチーズが急増しており、その理由としてEUにおける生乳クオータ制度の廃止(15年)によって生乳生産が増えチーズ生産量も増えたことや、日本国内でのチーズ向け乳の不足やオーストラリアでの干ばつによるチーズ増産の困難によって比較的価格が安いEUチーズの輸入が増加したことなどを挙げた。

 EUチーズはテロワールを大事にし生産地や製法などが決められており、伝統的なチーズの特徴が守られていること、さらに一般消費者からヘビーユーザーまで満足させられる豊富な種類が揃っていることに触れ、価格や伝統、多様性、安全性などを強みとするEUチーズの今後の可能性についても述べた。

 続いてチェスコの河村氏は、スーパーマーケット(SM)におけるナチュラルチーズの品揃え強化や、健康の観点からチーズが定着化し家庭用消費が好調であるとともに、外食店でもチーズメニューの増加で業務用消費も好調な状況を紹介した上で、EUチーズの抱える「食べ方使い方が分からない」「国産に比べると高い」など課題と対策を解説。

 近年では、ヨーロッパチーズも小容量化やスライス加工した商品へ移行しており、日本のニーズに合致してきた点や、冷凍技術の飛躍によって賞味期限の短いフレッシュチーズも業務用を中心に多数発売されていることを紹介。今後はSMでも取り扱いが可能になるのではないかと見解を示し、EPAによる関税の段階的撤廃などにより、ヨーロッパチーズはますます伸長するだろうとまとめた。(貞苅江梨子)

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