ホクレン、新米「ななつぼし」7%増量販促展開 PRにマツコ・DX起用

マツコ・DX(左)と鈴木直道北海道知事

マツコ・DX(左)と鈴木直道北海道知事

目立つキャンペーンステッカー

目立つキャンペーンステッカー

 ホクレン農業協同組合連合会(ホクレン)は、発売20周年を迎える「ななつぼし」の新米販促活動として、7%増量キャンペーンを実施。これに伴い、北海道米イメージキャラクターとして今回、8年目を迎えるマツコ・デラックス(DX)を起用した「マツコのお福分け新米増量開始」TVCMを23日、全国で放映開始した。

 これに先立ち7月2日が「ななつぼしの日」として日本記念日協会から認定された。由来は「7(なな)2(ツー)ぼし」だが、ホクレンではこれを記念し6月18日から8月31日まで、道外限定で7%の増量を行い、実施エリアの出荷数量が前年比56%増と、成果を上げた経緯がある。

 ななつぼしは、甘みと程よい粘りのバランス、あっさりとした食感が特徴の道オリジナル品種で、日本穀物検定協会の食味ランキングで11年連続「特A」評価を受けた、主産地・北海道を代表するコメ。もち米や酒米を含めた全道コメ作付面積の約半分を占める。

 その一方で、コロナ禍による外食産業を中心としたコメ消費の大幅減が社会問題となっている。そこで北海道では、今回の増量キャンペーンを、全国的にもシェアの高いななつぼしだからこその「コメ消費拡大策」(鈴木直道知事)と位置付け、ホクレン中心に盛り上げる考えだ。

 例えばキャンペーン名称も「お裾分け」ではなく、より丁寧かつ縁起が良い「お福分け」と表現。同時に商品パッケージに添付するステッカーも、マツコ・DXのイラストを中心に、縁起の良いデザインを採用。「FUYASHITAWAYO(増やしたわよ)」のフレーズを入れるなど、キャラクターに合わせたデザインも注目の的となることを狙っている。

 一方マツコ・DXは、無類のコメ好きで、プライベートでも北海道米を好んで食べているという。18日に東京ミッドタウンホール&カンファレンスで開催された新米発表会の席上で、コロナ禍で加速するコメ消費減を憂い、「7%増量する意味を考えると、いかに消費が進んでいないかがよく分かる。今回のキャンペーンを機に、毎日の食卓で7%多くご飯を食べることが習慣付くことを願っている」とコメントした。(佐藤路登世)

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