FABEX中部と東海スーパーマーケットビジネスフェア開催、小売・外食を横断の新たな食の見本市

総合 展示会 2023.07.21 12614号 01面

 ●255社が出展

 中部地域最大の食の総合見本市「FABEX中部2023」と「東海スーパーマーケットビジネスフェア2023」が19~20日開催された。会場の「ポートメッセなごや」(名古屋市国際展示場)第3展示館には255社が352小間を出展。初日の19日は前年比29%増の6060人が来場し、出展社とのビジネスマッチングを繰り広げた。

 オープニングセレモニーでは各展後援企業と来賓、主催者23人が参集しテープカットを行い、会場を盛り上げた=写真。

 FABEX中部は、小売から中食・外食に至る食品・食材、機器、容器の業務用専門展「第3回ファベックス中部2023」(主催=日本食糧新聞社)と、和洋菓子・ベーカリー・カフェ・飲料の業務用商品開発専門展「第3回中部デザート・スイーツ&ベーカリー展」(主催=日本食糧新聞社、協同組合全日本洋菓子工業会)で構成。一方、「東海スーパーマーケットビジネスフェア」(主催=日本食糧新聞社)は、東海4県を代表する有力食品スーパー22社が後援し、エリア小売業をターゲットにした商談型展示会だ。

 開会式で今野正義日本食糧新聞社会長CEOは「エリア小売業と外食、中食企業がタッグを組んだ新たな食の見本市。コロナは5類に移行したが、地球的課題が山積する中で、新たな歯車が回り始めている。この展示会で得た深い専門性を武器に、挑戦を続けてほしい」とエールを送った。

 東海スーパーマーケットビジネスフェア後援企業代表幹事の中野義久ヤマナカ社長は「コロナは収束したが、流通業界には逆風が吹いている。この会場で、さまざまなビジネスやアイデアがコラボし協力体制で業界を盛り上げ、地域の盤石な未来を切り開く場となることを祈念している」とした。

 一方、FABEX中部後援企業代表幹事の大西尚真サガミホールディングス社長は「外食産業にとってコロナ禍の影響は大きかっただけに、時間や場所の制限を受けない食の楽しみ方が急速に広がっている。私自身、外食の未来を自問自答する中で、1人でも多くの人に楽しんでもらえることこそ原点と気付いた。新たな価値を求め続けていきたい」とあいさつした。(佐藤路登世)

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