「FABEX東京2024」盛況 多様な革新技術集結、新たな加工品も きょうまで開催

総合 展示会 2024.04.12 12743号 01面
晴天にも恵まれにぎわう会場

晴天にも恵まれにぎわう会場

 「FABEX東京2024」が10日、開幕した。12日午後5時まで。「革新!ニッポンの『食』~変わる世界、変える未来~」をテーマに、会場の東京ビッグサイト東展示棟4~7ホールには昨年より58社33小間多い932社1311小間が出展。初日の10日、前年比8%増の1万8275人が来場し、ビジネスチャンス創出に向けた商談を繰り広げた。主催は日本食糧新聞社。

 同展は国内最大級の業務用食品・食材、容器の総合展「第27回ファベックス2024」と、和洋菓子・ベーカリー・カフェ・飲料の開発展「第21回デザート・スイーツ&ベーカリー展」(協同組合全日本洋菓子工業会と合同主催)、コメの新たな需要を創造する「第3回お米未来展」の3展総称。合同開催として、日本初開催となる「アヌーガ・セレクト・ジャパン」と「Pro Wine Tokyo」を迎えたほか、恒例の「ISM JAPAN2024国際菓子専門見本市」と、食品と飲料のPB・OEMに特化した専門商談会「第12回食品&飲料OEM EXPO」、新たな食トレンドとして世界中で注目されるベジタリアン、グルテンフリー、オーガニック食品を集めた「プレミアム・フードショー2024」の5展が揃い、国内最大級の食の総合見本市だ。

 オープニングセレモニーでは主催者を代表し、今野正義日本食糧新聞社会長CEOが「世界は今、歴史的構造変化のただ中にあり、次世代型食品開発、テクノロジーとデータの活用など、未来へのチャレンジと新価値創造が始まっている。出展企業の皆さまのあっぱれな奮闘を祈念する」とした。

 来賓を代表して坂本哲志農林水産大臣あいさつを同省大臣官房新事業・食品産業部宮浦浩司総括審議官が代読し、後援団体と主催者合計17人でテープカットを行い、会を盛り上げた。

 会場には食品の素材や製品、機械・機器、容器が一堂に会し、中でも話題の米粉では、業界大手の波里やみたけ食品工業が、用途に合わせた最適な粉を提案。米粉パビリオンでは、中小事業者の多様な製品やメニュー開発などのサービスが紹介された。新たなコメ加工品も目立ち、冷凍技術の進化から、冷凍寿司・おにぎりの試食が好評を得たほか、新たなプラントベースフードとして、玄米由来のチーズやヨーグルトも注目を集めた。(佐藤路登世)

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