胃心伝真=低額減税
6月から、1人当たり年間計4万円の定額減税が始まった。政府は物価高騰に苦しむ家計の負担を軽減させ、経済の好循環を実現すると胸を張る。ところが定額減税と引き換えに森林環境税の徴収が新たに始まり、全世帯を対象とした子育て支援金制度が成立。再エネ賦課金引き上げ・補助金の終了で6月から電気代も大幅上昇する▼25ヵ月連続の実質賃金減少に好転の見通しが立たない中、実質的な増税ラッシュで家計の負担感は強まる一方だ。1年限りの減税に消費意欲は盛り上がらず、SNSでは「低額減税の間違いでは」