スープストックトーキョー、おいしい・もったいないを両立したビール発売

酒類 ニュース 2020.08.03 12091号 06面
「チャイと檸檬のホワイトエール」

「チャイと檸檬のホワイトエール」

 スープストックトーキョーは7月27日から調理後に出る茶葉などを活用し、“おいしい”と“もったいない”を両立したビール「チャイと檸檬のホワイトエール」を外食店舗全店で発売開始した。

 同品は、ドリンクメニュー「職人のほうじ茶のチャイ」を調理する際に、煮出して濾(こ)した後に残る茶葉やカルダモン、クローブなどのスパイスと「瀬戸田レモンのレモネード」のレモネードシロップをつくる際に出る、絞った後のレモンの皮を活用して作ったクラフトビール。

 茶葉の風味がほんのりと残り、スパイスの香りと、レモンの爽やかさも感じられる味わいが特徴だ。

 開発には、日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言をし、町全体でごみ問題に取り組む徳島県上勝町のクラフトビール工場の協力を得た。

 今回発売する商品は、店舗で調理後に残る茶葉とレモンの皮を1ヵ月分冷凍保存し、8店舗分の材料を集めて約900本のビールを製造した。

 同社は以前から食品ロスゼロを目指し「もったいない」を生かした商品開発を行っている。環境問題を難しく捉えるのではなく、おいしく楽しく知ってもらいたいという思いから、19年から閉店時の食品ロスを減らすプロジェクトをスタートしている。(篠原里枝)

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