日本テトラパック、ロングライフ牛乳の認知向上キャンペーン 東海地区から開始
日本テトラパックは、常温保存が可能で賞味期限が長いロングライフ牛乳の認知向上キャンペーンを、東海地区(愛知・三重・岐阜)から開始する。11日に開催された「名古屋ウィメンズマラソン2012」のイベント会場で、名古屋おもてなし武将隊がPRするなど、ロングライフ牛乳の普及に注力する。
同社の調査によると、日本におけるロングライフ牛乳の年間消費量は、10年12月時点で6500万リットル。白物牛乳類市場全体(約37億リットル)の1.8%にすぎない。また、消費者の認知度は調査対象の51.9%ありながら、実際の購入経験は20%にとどまっている。
しかし東日本大震災を経て、購入経験率・認知率はともに向上した。同社は各地で認知向上キャンペーンを展開し、ロングライフ牛乳に関する正しい理解の促進を図る。キャンペーンでは、東海地区でなじみの深い「名古屋おもてなし武将隊」を起用。7日に出陣式を行った。
9日には名古屋市内の幼稚園にメンバーが赴き、保護者にロングライフ牛乳に関する説明を行った。
また、9~11日に開催された「名古屋ウィメンズマラソン2012」の関連イベントにも出展。ロングライフ牛乳のパネル展示や商品展示、サンプリングなどを行った。
日本テトラパックでは、震災で継続的かつ確実な栄養源の備蓄の重要性が再認識される中、ロングライフ牛乳の啓発が市場拡大のひとつと考える。今後も啓発活動を通じ、商品訴求や認知拡大を図りながら、乳業メーカーを支援する。
ロングライフ牛乳とは、超高温(135~150度C)で滅菌した牛乳を空気に触れずに無菌充填する常温保存が可能な牛乳のこと。未開封の状態で60~90日程度保存できるため、震災以降注目されている。テトラパックはロングライフ牛乳に使用する紙容器を供給する最大手の企業。
(涌井実)