テトラパック「テトラ・リカルト」、はごろもフーズが紙容器入りコーンで採用
持続可能な森林資源を使用した環境配慮型の紙容器を採用
食品用缶詰の代替品としてテトラパック社が製造するレトルト可能な紙容器『テトラ・リカルト』が、はごろもフーズの新商品「シャキッと!コーン」(190g)に採用された。はごろもフーズが専用の充填(じゅうてん)設備を導入し、8月19日から全国で発売する。テトラ・リカルトを採用した食品はこれまでも輸入されてきたが、日本企業の製造設備導入および国内製造が実現するのは今回が初めて。
テトラ・リカルトは、テトラパック社が世界で初めて開発に成功したレトルト殺菌製造法に耐えられる紙容器。アルミ箔(はく)やポリプロピレンで構成される6層構造で酸素や光を遮断し、内容物を常温で長期間保存できる。
容器にはミシン目があり、ハサミなどの道具を使用せず手で簡単に開封できる。充填前の容器は折りたたんで輸送できるため、瓶や缶に比べて効率的な輸送が可能。印刷面が多く、店頭では優れた宣伝効果を発揮する。FSC認証のある管理された森林から生成された紙素材を使用し、環境にも配慮した。
海外ではコーンやトマト、スープ、果物、ソース、ペットフードなどで幅広く使われているが、国内メーカーの採用はこれまでなかった。
このほど、はごろもフーズはテトラ・リカルトの専用充填機「テトラパック R2」を国内で初導入し、紙容器入りの「シャキッと!コーン」の発売を決めた。従来の缶入り商品と併売し、新たな需要の開拓と市場拡大を狙う。年間販売目標は960万食。
発売日から200万個限定で世界的人気キャラクター「ミニオン」を施した限定パッケージ3種を販売する。(涌井実)