ヤンマー、夏の注目食材「シカメガキ」 発売4日間で完売

水産加工 ニュース 2019.07.17 11910号 10面
海の宝石シカメガキ、指先でつまめる大きさにおいしさが詰まっている

海の宝石シカメガキ、指先でつまめる大きさにおいしさが詰まっている

ヤンマーが夏のカキとして生産・販売する「シカメガキ」が発売4日間で完売。今シーズン出荷可能な1万個すべての行き先が決定した。シカメガキは小粒ながら強い甘みが特徴でワインや日本酒との相性抜群。一度食すと忘れられないインパクトがあり、アコルドゥの川島宙シェフをはじめ、全国のトップシェフやカキ専門店が競って夏メニューに組み入れている。同社はこの希少な食材の魅力を広めたいとさらなる養殖技術の向上にまい進するという。

シカメガキは有明を中心とする九州の干潟域に生育する地域種。戦後、米国西海岸に養殖用の種ガキとして輸出され、現在は「KUMAMOTO」の名前で知られる生食用の高級ブランドとなっている。海外では小さいサイズの生食用カキが珍重される一方で、大きいサイズを好む日本では出荷までに2~3年かかり、サイズが小さいカキは消費需要と合わずにほとんど生産されてこなかった。

ヤンマーマリンファームは、カキ養殖事業「くにさきOYSTER」の中で、冬のマガキとともに、夏に生食できるシカメガキの生産に取り組んできた。同社が提供するシカメガキは殻付き重量15~25g前後、小さな身の中に、凝縮されたうまみと香り、余韻が味わえる。冬のカキとは違った味わいを提供する夏の食材として、料理人の間で注目されている。しかし、カキ養殖は気候変動に影響を受けるため、年生産量が一定しないという課題があり、昨シーズンの生産量はわずか2000個とまさに「幻」のカキ。今年は1万個の生産を可能にし、予約先に7月下旬まで順次出荷を行う。(山田由紀子)

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