イオンリテール、「OMO」実証実験 電子看板や動画配信も

小売 ニュース 2020.10.14 12131号 04面
鮮魚売場の壁面に大型のデジタルサイネージでマグロの解体ショーを配信

鮮魚売場の壁面に大型のデジタルサイネージでマグロの解体ショーを配信

棚のビデオレールでは商品紹介だけでなく、カメラの活用で客に応じたレシピも提供

棚のビデオレールでは商品紹介だけでなく、カメラの活用で客に応じたレシピも提供

 イオンリテールは、オンラインとオフラインを融合した「OMO(Online Merges with Offline)」の実証実験を始めた。コロナ禍で対面や接触機会を減らす新しい生活様式の中、デジタル技術の活用で顧客との接点を増やし、新しい買い物体験を提供する。デジタルサイネージ(電子看板)でライブ感を訴求するほか、商品棚に動画配信できる「ビデオレール」とカメラで顧客に応じた販促もする。レンタルのスマートフォンで買い物ができる「どこでもレジ レジゴー」も買い物完了のゲートを設けた。今後、ネットショッピングや店頭受け取り、宅配などと連動しOMOを推進する。(山本仁)

 実証実験はイオンスタイル有明ガーデン(東京都江東区)で6日から開始した。コロナ以前は、にぎわいを演出していた店でのマグロの解体ショーもデジタルサイネージを活用した。来店客は密集することなく、店内での作業を映像により鮮度の良さやさばく様子を楽しみながら解体したマグロを店頭ですぐに購入できる。

 顧客に応じた提案もデジタルを活用。目に留まりやすいエンドの棚には値札の代わりに「ビデオレール」を設置し、商品をPRする動画を配信する。レールに2次元バーコードが表示され、客がスマホで読み取ってレシピを確認できる。今後は食品メーカーと協力して、さらにコンテンツを充実したい考え。

 店舗運営の効率化も図る。店内の密集を避けるため、カメラとAI(人工知能)を使って滞在人数を計測し混雑前にレジの応援や入店を制限する。年齢認証もAIが推定し、未成年の場合レジに設置の端末のアラートで従業員が確実に声がけする。認証の精度はマスクをしていても90%もあるという。

 顧客がスマホで商品をスキャンして専用レジで会計するレジゴーでは、レンタルスマホに表示される2次元バーコードをセキュリティゲートにかざして買い物を完了する仕組みを検証する。今後はアプリをリリースし、顧客のスマホでも使えるようにする。今後の機能もお勧め商品を紹介するレコメンドや買い物中のメニュー提案も予定する。同店では客の3割がレジゴーを利用し、買い忘れ防止により買上点数が増えているという。

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