マックスバリュ関東、ニューフォーマット1号店 スマホ注文で配達

小売 ニュース 2020.10.28 12137号 12面
惣菜はオープンキッチンでライブ感訴求し焼鳥もコーナー化

惣菜はオープンキッチンでライブ感訴求し焼鳥もコーナー化

開放感ある店内で買い物をゆっくり楽しめるように工夫

開放感ある店内で買い物をゆっくり楽しめるように工夫

 マックスバリュ関東は、ニューフォーマットの1号店として位置付ける「マックスバリュおゆみ野店」(千葉市緑区)を16日に改装オープンし、高い鮮度や食生活の提案など価値訴求を追求した食品スーパー(SM)として同店を皮切りに新店や改装店に新しい店づくりを展開する。スマートフォンで注文して配達するサービス11月16日から同社として初めて導入する予定。同店の年商目標は40億円を見込む。08年5月に開店した同店は年商33億円で同社内の一番店だという。(山本仁)

 同社の手塚大輔社長は「買い物体験型のSMとしてコンセプトを明確にして具現化することが大事」と力を込める。新しい店づくりのコンセプトは(1)滞在時間を楽しむ(2)五感を刺激する(3)自分好みの店(4)買い物以外の目的のある店–の四つ。新コンセプトによる店づくりで改装前よりも客数の押し上げ効果や客単価の増加を見込む。

 売場は、生鮮では地元の青果、水産では対面販売の強化、畜産では焼肉カテゴリーを充実した。生鮮部門の素材を使った惣菜や鮮魚部門のネタを使った鮮魚寿司も扱う。そのほか冷凍素材や冷凍食品を強化したほか、スパイスやシーズニングも品揃えを充実した。惣菜売場にはオリジンデリカも入れて、対面でつくりたて商品を提供する。イートインコーナーも新コンセプト「Cafe&Dine(カフェダイン)」で居心地の良いオープンカフェで、商品もフルーツドリンクやミニストップのソフトクリームなどを販売する。

 売上構成比も農産では改装前11.4%が改装後は12.2%に、水産が6.6%が9.6%に、畜産が9.9%が10.3%に、惣菜が10.3%が13.4%になると想定する。生鮮三部門と惣菜を合わせると改装後45.5%を見込む。

 デジタル技術も活用した。スマホ注文で配達サービスは約5000品の品揃えで、1日4便配送する。ほかにもスマホで商品スキャンして会計し、レジ待ちせずに買い物できるサービスも11月開始予定。

 〈店舗概要〉▽所在地=千葉市緑区おゆみ野南5-37-1、イオンタウンおゆみ野店内▽営業時間=午前8時~午前0時▽売場面積=3006平方m▽駐車台数=1549台(平面894台、屋上474台、ピロティ181台施設共用)▽従業員数=正社員17人、パート・アルバイト108人(8時間換算)▽主要商圏=1次商圏5852世帯(0~1km商圏)、2次商圏2万2692世帯(1~2km商圏)

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