永谷園、新風味のお茶漬け・ふりかけ発売 高級食材で消費喚起

水産加工 ニュース 2019.07.05 11903号 02面
普段のご飯食が楽しくなりそうな新商品3品、中央「えびふり」は小袋も金銀でプチリッチ感満載

普段のご飯食が楽しくなりそうな新商品3品、中央「えびふり」は小袋も金銀でプチリッチ感満載

永谷園はタイやエビ、トリュフ風味の珍しいお茶漬け・ふりかけを発売する。高級食材で関心を誘い、消費をスムーズに促す。「かに玉」などの玉子惣菜は天津飯、オムライスを提案し、消費増税後の節約セールに臨む。味噌汁は“本気の”「具だくさん あさげ」を発売。食シーンや経済性、味わいがイメージしやすい新商品をそろえ、ユーザー層を広げる。

「鯛だし茶づけ」「えびふりかにふり」を8月26日から、「おとなのふりかけ薫るトリュフ風味」を9月17日から全国発売する。「鯛だし」(6袋入り、238円)は専門店など外食の定番メニュー。タイの上品な風味が楽しめる。既存の「だし茶漬け」が10年近く成長を続け、確かなトレンドと判断。玉木宏を起用したTVCMを投下して、人気に応える。

「えびかに」(4袋、158円)はエビ・カニ粉末などを用い、香ばしい焼きエビ風味の「えびふり」、焼いたカニ味噌風の「かにふり」を各2袋入れた。新CMも投下し、堅調な50代以上の消費をとらえる。「トリュフ風」(3袋、138円)は開封時と口中の2段階でトリュフの香りが楽しめる。「おとな」は発売30周年で春に「ミニ」を改良して増収。「本かつお」などの大袋は12月まで海苔を30%増量。CMも入れて6年連続の成長を果たす。

「広東風かに玉」は辛めの中華が多いメニュー用調味料売場で小児、若年家族に人気。「かに玉」はもともと多いあんかけをさらに10%増量し、天津飯レシピを包装前面で訴える。新商品の「デミ玉」は子どもが好きな、簡単オムライスメニューだと紹介。卵を用意するだけの経済性を強みにし、10月の消費増税後の節約・内食志向に応じる。

味噌汁はトップブランドの「生みそタイプみそ汁あさげ」に「本気の」(マーケティング戦略部)「具だくさん揚げなす」「同とうふ」(3食350円)を導入。FDブロックに収まらない量の乾燥具材を入れ、商談では「飲むのに邪魔なほど」「もはやおかず」と反響を得た。市場拡大するFDは、徳用・減塩の「毎日のおみそ汁」を追加発売し、「あさげ」の粉末、カップも改良。食べ応えや徳用感といった価値を伝え、シニア層以上の消費の伸びをとらえる。(吉岡勇樹)

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