永谷園、年末は「ワンピース」 お茶づけ「五拾三次」で限定コラボ

水産加工 ニュース 2019.10.18 11957号 07面
「ワンピース」「東海道五拾三次」ファンともに楽しめるカードに仕上げた限定版

「ワンピース」「東海道五拾三次」ファンともに楽しめるカードに仕上げた限定版

永谷園は「お茶づけ海苔」の最盛期の年末プロモーションに、人気アニメの「ワンピース」を起用する。「お茶づけ」に「東海道五拾三次カード」のワンピース限定版を封入し、レアカード2種を含む全20枚を景品にする。オリジナルCMの投下、クローズド方式のキャンペーンも行う。昨年同期は欅坂46のライブカードを入れてヒット。今年は国民的アニメを前面に押し出し、若年層に多いノン・ライトユーザーの消費喚起を続ける。

「ワンピース」のカード封入品は10月中旬から出荷し、20年1月ごろまで店頭販売する予定。主力の「お茶づけ海苔8袋入」「同4袋入」「さけ茶づけ6袋入」「同3袋入」に1枚ずつランダムに入れる。カードは10種ごとの第1、第2弾に分け、各1枚ずつレアカードを作成した。入手するには今回購入するだけ。11月から独自アニメを交えたCMを投下し、消費意欲を高める。通常の五拾三次は「梅干」「たらこ」「わさび」に同封。

キャンペーン期間は限定カードの展開と同期の11月から20年1月31日まで。オリジナルグッズを入れた「お茶づけの宝箱」を進呈する。対象の「お茶づけ」を購入したレシート写真による応募を受け付ける。CMとプレゼント内容の詳細は11月に発表予定。CM投下と同時配信して、商戦を盛り上げ、前年の欅坂46のヒットに続く。同社が「ワンピース」キャラクターを活用するのは商品化も含めて初めて。アニメは7月から日本・和をイメージした「ワノ国編」を放送中。新シリーズの世界観が、ご飯食の代表メニューの一つである「お茶づけ」と合うと判断。漫画は週刊少年ジャンプで20年以上連載中。コミック購入層の29歳以下が55%、30~49歳が32%という若年消費者に、「お茶づけ」の親しみやすい味わいを確かに伝える。

「お茶づけ」売上げは、昨秋から人気アイドルの欅坂46カードを入れて大幅増。全社の12期連続増収をけん引した。今期も具材を増やした「梅干」が2桁成長。ライトユーザーの6割を占める、40歳代以下の若年開拓を続け、企業ブランドの源泉を次代につなげる。(吉岡勇樹)

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