新時代の外食ラーメントレンド予測:岩田屋フード 豚骨人気続く チャーシューの使い分け増える
◇麺・具材メーカー各社編
●常務取締役 戸高伸幸氏
福岡県の企業ということもありますが、「豚骨」の人気はまだ続くと思います。飲酒後の締めの一杯という需要はコロナ禍で落ち込みましたが、食事として豚骨ベースのあっさり系ラーメンは人気です。
当社は食肉処理・加工・販売をしており、ラーメン店向けにチャーシューのPB製造なども行っています。20年ほど前は歯応えのある豚もも肉が主流でしたが、プリプリ食感の肩ロースへとニーズは変わり、現在では豚ばら肉がチャーシューの主流です。脂がのった豚ばらチャーシューはスープや麺と一緒に食べると味のまとまりがよいです。
通常のラーメンには薄味、チャーシュー麺には濃い味と使い分けている店舗も増えており、自家製チャーシューの店舗からも使い分けのためにPB製造依頼が多いです。
●岩田屋フードのイチ押し
「豚ばらチャーシュー」
月間10tの出荷を誇る同社の主力商品。味付けは薄めで、どんなラーメンにもマッチする。各店のニーズに合わせてPB製造にも対応する。