そば・うどん特集 信州そば「そじ坊」 夜は「そば酒房」で客呼ぶ
そじ坊はそばの専門店であるわけだが、うどんメニューも導入している。
この店も自家製造の店で、質の高い「信州そば」を看板にしている。店舗面積三〇~三五坪、客席数六〇~七〇席。
シックな庄屋づくりをイメージした店構えで、チェーン店でありながら、老舗の個店という雰囲気を訴求している。
メニューはそば・うどんばかりではない。信州の郷土料理(七〇〇~八〇〇円前後)と大吟醸麗人、純米酒真澄など地酒(五九〇~一二八〇円)も提供しており、「そば酒房」としての性格もある。
このため、客層はサラリーマンを主力ターゲットにしている。
メニューはかけそば六〇〇円、わかめそば、山菜そば各七〇〇円、月見そば、きつねそば各七五〇円、にしんそば一〇〇〇円、天麩羅そば一三〇〇円など。
このほかに、定食としてざる定食(ざるそば=生ワサビ付、季節のご飯、野沢菜漬け付)七八〇円、かけそば定食(かけそば=生ユズ付、季節のご飯、野沢菜漬け付)七五〇円なども提供している。
客単価は昼八〇〇~九〇〇円、夜一四〇〇~一五〇〇円から二七〇〇~二八〇〇円。これは立地によって幅があるということだ。
売上げは月商一〇〇〇万円だが、夜はビール、地酒、焼酎などアルコールもよく出るので、三割の売上げを占める。また、昼・夜の売上げ構成比は昼四割、夜六割のウエートで、そば専門店でありながら“そば・居酒屋”としての集客にも成功しているといえる。