海外情報 精神分裂症的アメリカのファストフード界

1992.09.07 11号 11面

アメリカのファースト・フード・レストラン・チェーンの近年の分裂症的傾向がますます活発化をみせている。

ハンバーガーを専門とするチェーンのチキン、ピザ、パスタ、ブリットといった新しいメニューの採用がそれである。

マクドナルド、バーガー・キング、KFCといったトップ・チェーンですら常に新しいメニューの開発に取組まなければ落伍する危険をはらんでいる。

第一次ベビー・ブーマーの人たちが高年齢層になり、そのもつ高い可処分所得から、ファースト・フード離れ、高級レストラン利用に向いている。若い年齢層消費者は非常に多様化した要求をもっており、そのすべてに対応するのはきわめて困難であり、危険である。

過去二五年の黄金時代が終った今日、コンビニエンスと低価格追求型メニューが生き残り作戦の中心となっている。

(USA・TODAY)

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