トップに聞く97外食・飲食業界の予測と戦略 ウイリー・橋口 政治社長

1997.01.06 118号 21面

(1)質の向上を伴わない低価格路線は、部分的にしか生き残れない。月間平均一回程度のピザのユーザーは商品価値と価格との比較の上で選択していくので、利便性とバリューを提供し続け得る宅配メニューであれば、競争の中で成長していく大きなチャンスととらえている。

(2)総資本対経常利益率(ROI)の改善が求められる。低投資型店舗開発を推進しており、ピザ+高級弁当などの複合店舗を一二〇〇万円程度で提供して投下資本回収を五年以内とし、出店ペースを加速させる。

一方では店舗オペレーションの質の向上に努め生産性アップを図り、ローコストを追求するが、セントラルキッチン製の画一商品は飽きがくるので、店舗での手作り部分を大切にし、来るべき競争激化のチャンスを逃さない方針。

(3)「ローコストオペレーション&ハイプロフィット」

他の追随を許さないローコストオペレーションが、価格競争の中でもハイプロフィットを成し得る源であり、生産性向上は半永久的命題である。

巨大チェーンの画一的低価格攻勢をしのぐには、店舗オペレーションの工夫しかない。手作り、出来たてお届けの企業イメージを守り、ユーザーの支持を獲得し続ける大きなチャンス。

(4)グループ年商一〇八億円、宅配店舗数一八〇店、経常利益一億六〇〇〇万円、株式公開

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