ピザ・パスタ 地域一番店 「マンジャーレ」(東京・池上)
「池上ではイタリアンレストランの第一号店かもしれませんね」と飯田店長。まだオープンして二ヵ月弱、店内の新しさが気持ちいい。
“誰でも気軽においしく食べられる店を”というコンセプトで始めたカジュアルダイニング『マンジャーレ』。新店を切り盛りする飯田さんは、元は大手FRの幹部。「近年のFRは供給者サイドの都合ばかり先行しマンネリ気味。お客の笑顔が少ない。FR創生期のように、お客の笑顔を作れるような店づくりをしたい」という思いから独立した。
こだわりは茹でたてのパスタを提供すること。完全ツーオーダーを徹底するため、乾パスタは茹で上げ時間七分のディチェコを選んだ。魚は築地や三崎港からの直送。野菜も鮮度にこだわる。オリーブオイルとチーズは日本人向けにくどさを和らげた。仕上がったスパゲッティは湯気の立ち上がったまま客席へ運ばれる。
イタリアンというイメージから女性客が多いかと思うが、男性客、しかも比較的年配の方も多い。アッサリ・シンプルの味が受けているという証拠だ。シンプルなのは味付けだけでなく内装もしかり。「内装にお金をかけるより料理にお金をかけたい」という信念から、客単価は相場ながら、それ以上の品質を提供している。
年内に二号店を出す予定。やはり、普段着で気軽に来られるレストランにするという。今後が楽しみなレストランだ。
(1)カジュアルダイニング マンジャーレ(2)飯田賢(3)平成9年7月(4)東京都大田区池上三-三二-一八 ツインウッドスクエア二階(5)03・3755・6034(6)午前11時~午後3時、午後5時~午後11時、無休(7)三〇坪・五〇席(8)昼一〇〇〇円・夜二一〇〇円(9)五〇〇万円(10)二〇〇名⑪アサリ⑫--⑬ディチェコ⑭マストロ⑮一三〇g⑯バローロ・赤(ボトル二八〇〇円)/月間二五〇本⑰オーダーと同時に茹で上げ⑱野菜・魚の鮮度
売れ筋パスタ
一位/青しそとタラコスパゲッティ(九八〇円)/青しそ、タラコ
二位/カルボナーラスパゲッティ(九八〇円)/卵、生クリーム
三位/怒りん坊スパゲッティ(九八〇円)/トマト、鷹の爪
名物一品/マンジャーレ(一〇〇〇円)/牛の胃、トマトソース、パルメザン、各種野菜