健興通商、新野菜「芥藍菜」(ガーランツアイ)3年がかりで商品化
中国で「芥藍」はポピュラーな野菜だが、日本でもこれに似た新野菜「芥藍菜」(ガーランツァイ)が誕生した。
中華料理では白菜、ネギ、チンゲン菜などがふんだんに使われている中、話題性ある差別化商品として(株)健興通商(東京都千代田区、電話03・3239・3321)が三年がかりで商品化に成功したもの。
当初、中国本土で栽培を試みたが、輸送中の劣化、噴浄処理などの問題が山積し、現栽培地である九州の都城市に栽培拠点を置く。
ガーランツァイは、キャベツ、ブロッコリーなどと同種のアブラナ科に属し、芥藍と同じく若葉や皮をむいた茎を炒めたり、お浸しなどにして使う。
シャキシャキした食感と少々の苦みがあるのが特徴。「この苦みが好まれているが、皮をむかずに生食できるよう水耕栽培も考慮中」(永所高市東京事務所長)とか。
現在、月産二t弱。関東圏を中心に販売されており、一ケース(四㎏)の価格は一二〇〇円。「将来的にはチンゲン菜と同価格の七〇〇~八〇〇円にしていきたい」という。