トップに聞く今年のキーワードと重点課題 ほっかほっか亭総本部・田渕道行社長
(1)(1)安定成長(2)生活者の視点(3)安全・手づくり感覚(ぬくもり)
(2)(1)教育(2)メニュー政策(3)質の維持と向上
(3)消費不況、コンビニなどとの競合で厳しい状況といわれるが、消費者の行動は広く多様で、それぞれのニーズがあると考える。
見る目によってはFFショップやイートインの飲食店舗もコンペティターになるが、消費者は自己の欲求、サイクルの中で店を利用しており、すべて弁当ショップに吸引するというわけにはいかない。それぞれの存在理由があり、〝共存共栄〟であり、消費者に支持されなければ、〝競争原理〟で市場から消えていくということだと考える。
私どもの弁当商品は、ぜいたく品、し好品という性格のものではなく、家庭の延長線上にあり、生活者の目線にある商品である。レジ単価で六〇〇~七〇〇円、温かいご飯とおかずがセットになって気軽に買える。
おいしさと価格の値ごろ感を逸脱しなければ、弁当商品は将来にわたって支持されるものと確信する。
消費者が納得していただければ、それでビジネスが成立するということ。安全な素材、質のいい素材を使うというのは強調するまでもないが、味づくりについては、地域性があるから、東部、関西、九州の三つのブロックを軸にして「地域の味」を打ち出している。
地域の素材や旬の食材利用、メニューづくりも奇をてらわずに、常にオーソドックスなものを提供していきたいと考えている。最も気をつけるべき点は「食の安全と衛生」。これを踏まえて、新年度も地道に出店と取り組んでいく方針だ。
(4)2月/ほっかほっか亭(一五〇~二〇〇店舗)/全国(地方都市)