看板と屋号(14)ラーメンまるき
JR総武線船橋駅から徒歩二分の商店街の中にある「ラーメンまるき」は、限定二〇食の納豆ラーメンとカレーラーメンが評判の店。
店長の小宮進氏はもともと「割烹料理喜久水」を営んでいた和食の料理人で、そのノウハウを生かしたラーメン作りを行っている。
「『喜久水』の喜を二つ並べた〓に二重丸で『まるき』です。ラーメンを食べていただくお客さまと、作る私とがともに喜びたいと名付けました。二重丸にしたのは、二重の喜びという意味なんですよ」
まるきの元となった喜久水という屋号は、小宮氏の両親の名前から、それぞれとったものらしい。
人気の納豆ラーメンは、包丁でたたいてひきわりにした納豆と、高菜、ひき肉などをあえたものが具。納豆の臭みは全く感じられず、うまさのみを楽しめる。口コミで広まり、健康に良いと女性客のファンが多い。
カレーラーメンも、「みんなの好きなカレーとラーメンを一緒にしてみよう」と、試行錯誤の末にできた自信作だ。
研究熱心な小宮氏は、客を喜ばせるために、これからも新しいメニュー作りに挑戦していきたいという。
◆「ラーメンまるき」=千葉県船橋市本町四‐四‐三八、Tel047・425・6003、営業時間=午後6時~午前2時(金~午前3時)、日曜日定休