注目浴びるカレーライス市場(名古屋) イエロースプーン=クセのないソース味
㈱木曽路(本社‐名古屋市昭和区白金三‐一八)は、木曽味、地中海、居来瀬に次ぐ第四の業態としてカレー専門店イエロースプーンの第一号店を南区・JR笠寺駅近くの国道一号線沿いに出店した。
同社は二〇〇〇年に年商一〇〇〇億円の年商目標を掲げており、現在の三本柱では二五〇億円不足するため事業開発室が中心となって新業態の開発を検討していた。客単価八〇〇円前後で考えていたところ、カレーライスの持つ市場性の高さに着目して出店に踏み切った。
カレーライスの魅力について企画室の駒田進部長は「カレーライスは年齢、男女を問わずに食べていただけるポピュラーなメニューで、リピート性も高い。これなら立地面でも出店がしやすく、多店舗化が可能です」と説明する。
出店に際して気をつかったのはカレーソースの味。検討を重ねた結果、クセがなく家庭的で親しみやすい味を完成させた。また、ファミリーレストランのノウハウを生かして、明るくて清潔感ある店づくりを目指し、女性、ファミリーから親しまれるようにした。
メニューシステムでは、オリジナルカレー四三〇円をベースにトッピング、ボリューム、辛さが選べるように考えた。また、唐揚げコンポ八五〇円、グラタンコンポ八八〇円のセットメニューを導入し、サラダ類、ドリンク類でもアイテムを揃えた。このあたりファミリーレストランの経験が生きている。
現在、イエロースプーンの客単価は約八〇〇円、客層では女性客が四割を占めるなど目標通りで推移している。
同社では2月、山手通りに二号店、4月に高辻で三号店の出店を決定しており、年内に約五店のチェーンを予定。
当面はロードサイド型・席数七〇席前後の店舗展開を計画しており、三~五年間に全国で一〇〇店を出店する。将来店には社員の独立制度、一般募集のオーナー制度も考えていく方針でいる。