宅配ピザ特集:リトルシーザーズ日本1号店が新潟に

2000.02.21 198号 3面

「ドミノ・ピザ」「ピザハット」に続く米国第三位の宅配ピザチェーン「リトルシーザーズ」の日本一号店がこのほど新潟市に上陸した。セールスメニューは「ピッツァ!ピッツァ!」という二枚組のバリューセット。年内FC一〇〇店舗体制を目標に、競合激戦の宅配ピザ業界に価格破壊を仕掛ける模様だ。

リトルシーザーズ(以下リ社)日本進出の舞台となったのは新潟市。昨年の暮れ、「ピザ・カリフォルニア」(以下ピ社)の看板替えにより市内近郊に一挙四店舗オープンした。オープン景気はあるものの、半径一・五㎞の商圏圧縮にもかかわらず前年対比の売上げ二〇〇%と好調の出足を見せている。

看板商品は「ピッツァ!ピッツァ!」という二枚組のバリューセット。相場一八〇〇~二〇〇〇円のMサイズのピザを、二枚セットで二三〇〇円から提供するものだ。もちろん一枚のオーダーでも一三〇〇円からと安い。

「日本の宅配ピザは高すぎる。もっと安くすればリピート頻度が高まりヘビーユーザーが育つ」(日本FC代表田中佳明氏)の言葉通り、実質価格の引き下げをテコに大胆な売上げアップを図る戦略だ。

「米国の不況下、このバリュー戦略でドミノとハットを猛追した当チェーンにとって、宅配ピザ店の飽和化と不況の重なる日本の現況は、まさに進出の好機」と、胸を張る。

オープンから一ヵ月間の月商は別掲(囲み)の条件で前年比倍増の八〇〇万円。オープン景気とはいえ、二〇〇〇円から二四〇〇円にアップした客単価と「ピッツァ!ピッツァ!」のオーダー構成比五割の数字を踏まえると新規効果によるフロックとは言い難い。一ヵ月間に五割の客層がリピートした実績からも、「安ければもっとピザを食べたい」という強いニーズが伺える。

リトルシーザーズの戦略については4面のインタビューの通り。

年内一〇〇店舗体制を目指し、近々看板替えによる関西方面の大量出店も有力視されている。成熟期を迎えた宅配ピザ業界のカンフル剤となるのは間違いなさそうだ。

今回の一号店が、ピザ・カリフォルニアのFCとしてオープンしたのが一三年前。最盛期の月商は一〇〇〇万円強を誇ったが、ここ数年の競合激化により月商は四〇〇万円前後にまで急落。打開策として日本進出機運のリ社に接近、ピ社との契約満了と同時に新規FCオープンした。

「知人の紹介で昨年5月に渡米。デトロイトのリ社各店を見学し、日本人し好の味が気に入って迷わず決めました」(児玉健一オーナー)

同氏の指摘する味のポイントは、(1)スパイスが軽く風味がマイルド(2)パンクラストの食感がサクサクと軽い(3)チーズがモッツァレラ一〇〇%(4)ピザソースが日本人好み。また、シーザーマン(写真参照)というキャラクターが大人気で子供客が多いことも決め手になったという。むろん、看板のバリューセット「ピッツァ!ピッツァ!」の強烈な魅力は言うまでもない。

オープンから一ヵ月。従来とオペレーションが異なるため、商圏を半径四㎞三万世帯から二・五㎞二万世帯に縮小しての出発だったが、収支と店舗運営は思いのほか順調だ。

「低価格だからデリバリーコストが重いと思ったが『ピッツァ!ピッツァ!』のオーダーが半数を占め客単価が高いので、利益率は一〇〇〇円のSサイズをラインアップしていた以前よりもアップした」

「メーキングについては、シーター、パン、ミドルビーの採用(囲み参照)により生産能力が飛躍的にアップ。オーダーピークの対応も万全」という。

順調に滑り出した同店は、ファン層の拡大、とりわけ子供客の獲得に向けて、シーザーマンの着ぐるみを商業立地や学校に派遣するセールスアピールを今後積極化する考えだ。

◆「リトルシーザーズ新潟駅南店」(新潟県新潟市米山四‐二一‐二一、025・247・1313)商圏半径=二・五㎞/商圏世帯=二万世帯/バイク=ジャイロ六台/月商=八〇〇万円/客単価=二四〇〇円/オーダー数=平日六〇~七〇件・土日祝日二〇〇~二五〇件/ポスティング=八万枚(12月実績)/営業時間=午前11時~午後11時。同店のほか三店舗

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