宅配ピザ特集:低コスト保温プレートに注目・ピザカリフォルニア

2000.02.21 198号 17面

ピザの保温対策として、保温プレート、保温バッグの開発、導入が加速している。皮切りとなった「ドミノ・ピザ」はヒーティングプレートを独自開発、「ピザーラ」は米国製保温プレートを直調達し標準化、他チェーンは大筋で松下電器のガス式保温バッグを導入しているようだ。そんななか、すぐに役立つ低コストのユニーク保温プレートに注目した。

福岡県北九州市を拠点とする「ピザ・カリフォルニア」五店舗は、チェーン屈指の繁盛店だ。地域貢献を掲げ、「いいものは隔てなく取り入れる」をモットーに展開。そのポリシーは食材や資材機器の採用にも息づいている。このほど採用したデリバリー用保温資材「保温プレート」もその一つだ。

同製品は、円形の天然石の周辺を耐熱トレイ(ポリプロピレン)で囲んだもので、電子レンジに二~三分かけると石部が八〇度C強に上昇、一五分前後の保温効果が得られる。また、周囲のトレイ部はポリプロピレン加工で加熱されないため、素手で持ち運ぶことができる。

「ドミノ・ピザが独自の保温プレートを開発導入し、業界も足並みをそろえるだろう」とし、昨年初頭に一店舗につき五~一〇枚を導入した。現在はガス式のホットバッグと併用(別々に)だが、「ランニングコストが省け、故障もないので保温プレートの方が重宝」という。とりわけ「二~三枚持ちを強いられるオーダーピーク時には欠かせません」とのことだ。

「もう一回り大きいサイズがあるとLサイズにもフィットして助かる」と、役立つ製品に対する注文は絶えない。こうした前向きな姿勢の継続こそが、繁盛店たるゆえんだろう。

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