看板と屋号(22)レストラン29/エル・パラシオ
「レストラン29/エル・パラシオ」は、専門業者や一流料理人でもめったにお目にかかれない、和牛格付け最上級の肉を、価格破壊といえるお手ごろ値段で提供している焼き肉店。「食べた方からは、肉に対する認識を変えざるを得ないという反響をいただきます」とオーナーの彦坂光伸さん。
「エル・パラシオ」とはスペイン語で宮殿の意味。内外装は白い壁と銅細工が美しく、中世の騎士が現れそうな雰囲気だ。
名付け親は彦坂オーナーの友人で、内外装のデザインを手掛けた森鉄心氏。一見、焼き肉屋には見えないところが狙い。「レストラン29/エル・パラシオ」と店名全体で「肉の宮殿」という意味が隠されている。
職人気質で研究熱心な彦坂オーナーは、たれやキムチなどにもこだわり、全部自家製。「それが当然。手間をかけただけ、おいしくて安い価格で提供できる。自分も満足、お客も満足」
牛肉はもとより梅ハイの梅にいたるまで、メニューすべてに、オーナーの心遣いが現れている。
遠方から高速道路を使って定期的に訪れる客などヘビーユーザーが多いのは、高級牛が食べられるだけではないようだ。
◆「レストラン29/エル・パラシオ」=埼玉県川越市東田町八‐一六、0492・41・0737、営業時間=午後5時~10時30分(ラストオーダー10時)