韓国家庭料理「モッポ」おすすめ5品

2000.09.18 212号 17面

最近韓国料理が熱い。エスニックブームもあるが、野菜と肉のバランスがよくヘルシーさが受けている。それは当然のごとく焼き肉店にも及び韓国料理を扱う店も増えたようだ。韓国料理といえば「ビビンバ」や「クッパ」が代表的だが、日本料理同様、奥が深く、多種多様な料理がある。しかし流行とはいえ、まだまだ未知の領域だ。ここでは焼き肉店のサイドメニュー提案として、日本で手に入る材料で作れる本場の味を紹介したい。

韓国家庭料理「モッポ」(052・263・6950)は昨年10月にオープンした店で、家庭料理から本格料理店のメニューまで豊富にそろっている。今年6月に名古屋の中心街・栄でリニューアルオープン後、マスコミにたびたび紹介される注目店でもある。

早速、同店のチョン・ナンギュ料理長に話を聞きながら、「豆腐キムチ」「鶏カルビ」「韓国風タコのすき焼き」「韓国風春雨炒め」「蒸し卵」の五つの作り方とポイントをうかがった。

すべてのメニューに共通するポイントとしてチョン料理長は、「玉ネギ、ニンジン、太ネギ、シメジなどは韓国料理で使う代表的な野菜ですが、趣向によっていろいろな野菜を使ってもおいしいです。ヤンニョムに関してはこれという味はありません。各家庭、各料理店独特の味があり、千差万別」と、研究を重ねて自分だけの味を見つけて欲しいと話した。

◆韓国家庭料理「モッポ」(名古屋市中区新栄一丁目二四‐三一、コーポグリーンハウス一〇三号、052・263・6950)営業時間=午後5時~午前5時

◇鶏カルビ

韓国料理といえば牛肉カルビが有名だが、これは若者に人気のあるメニューだ。(1)まず鶏肉を一口サイズに切る。(2)ヤンニョムは唐辛子粉と鶏ベースのスープ、すりおろしたニンニク、玉ネギ、ショウガを混ぜ合わせて作る。(3)鉄板にごま油を敷き、(1)と(2)を混ぜ合わせたものを焼く。この時、鉄板にジャガ芋などの野菜を敷いておくと、肉汁が野菜にからまっておいしさを増し、焦げ付き防止にもなる。

◇韓国風タコのすき焼き

鍋料理の一つ。(1)タコを一口大に切る。(2)海鮮だし(本だし)でスープを作る。(3)ヤンニョムは(2)に唐辛子粉とすりおろしたニンニク、玉ネギ、ショウガを混ぜ合わせて作る。(4)鍋にキャベツ、玉ネギ、シメジなどの野菜を入れる。その上に(1)と(3)を載せ、スープを入れて5~10分ほど煮れば出来上がり。

◇豆腐キムチ

焼酎専門の居酒屋で人気のメニュー。(1)豆腐を湯通しする。(2)唐辛子粉、ごま油、食用油、ニンニク、化学調味料を混ぜてヤンニョム(たれ)を作る。(3)そしてフライパンに油を敷き、キムチと玉ネギや赤ピーマンなどの野菜と豚肉を炒めてから(2)を混ぜ合わせる。そこへ砂糖を少し入れると甘みが出ておいしい。また豆腐の味を引き立てるために酸っぱくなったキムチを使うのがポイント。豆腐は、夏場は湯通ししなくてもおいしく食べられる。

◇韓国風春雨炒め

「チャプチェ」として知られている。(1)韓国春雨(韓国食材店で購入)を水で10~15分ほどゆでる。(2)ヤンニョムは醤油ベースで、食用油、ごま油とニンニク、玉ネギなどをすりおろしたものを混ぜ合わせる。(3)フライパンに油を敷き玉ネギ、ニンジン、ホウレンソウなどの野菜と牛肉を刻んだものに(2)を加えて炒めれば出来上がり。

◇蒸し卵

一般家庭でもよく食べる庶民の味だ。(1)ネギ、玉ネギ、ニンジンを細かく刻む。(2)ヤンニョムにタシダ(韓国の調味料)、塩、牛肉でだしを取ったスープを加える。(3)卵は器の大きさによって使う量が違ってくるが、加える水の量は必ず卵の2分の1にするのがポイント。(4)容器に(1)(2)(3)をいれてレンジで3~5分温めれば出来上がり。水の代わりに牛乳を入れると味がまろやかになるとのこと。

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