こんなFCに気をつけろ!(8)立地選定について

2000.12.04 217号 19面

FC本部の立地調査で、本部が好立地と判断したとすると、その根拠は、大きく分けて次の三つによるものが多い。

(1)どんな商売でも好立地である一等立地(2)他の成功店と似たような立地(3)商圏理論に基づいた科学的な立地調査。現状、(1)の立地はよほどのコネがない限り入手不可能である。よって、ほとんど(2)や(3)のケースが多いが、その判断としてはあてにならない事が多い。

(2)の場合、不成功要因を見落としがちで、失敗した場合の本部の言いわけに使われることが多い。「この立地は大丈夫です。成功している○○店と類似した立地状況です」と言われた場合は、自分なりにその土地を調査してみる必要があり自分でも好立地と判断できれば、問題ないであろう。

(3)の場合であるが、どの本部も独自の商圏調査方法を持っているが、実際のところその方法については試行錯誤している。特に、本部組織に立地開発の専用部署がないFCでは、信ぴょう性のある立地調査などはできない。

商圏範囲は徒歩で実地調査をしないと正確な立地要因は把握できず、多くの手間と時間を要する。結局、多くのFC本部は、今までの営業過程においての「経験とカン」に頼って立地判断をしているというのが現実である。

立地判断では、本部がどのような調査を行っているか素直に聞くとよい。詳細は無理にせよ、概要ぐらいはつかんでおかないと、結果に対しての信ぴょう性が薄い。企業秘密などといって全然教えてくれない本部は危ない。

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