オール電化厨房特集:電化厨房の現状と動向=電化厨房基幹機器
電化厨房機器の導入メリットを引き出すには、機器自体の使い勝手の良さもあるが、室内環境など他への影響も加味することが重要である。以下にQSCの三原則の視点から一押しの電化厨房機器を紹介する。
●「電磁調理器」/電化厨房の主役、IHで急速に強力に加熱
一般的には電磁コンロとも呼ばれていたが、温調・タイマーなどの機能をもつことから、コンロ調理だけとは異なるので近年は電磁調理器と呼称される。いまさらの説明ではあるが、高い熱効率(約九〇%)により無駄がなく電化厨房のランニングコスト低減に大きく貢献した。
★品質管理面のメリット=ハイカロリーな火力で大型バーナーのガス機器にも劣らないことで、炒め物、丼物に最適である。従来のコンロに温度と時間管理機能をもたせたことで、難しいとされた煮物や揚げ物の火加減の人的操作を補助しマニュアル化に貢献。
★サービス面のメリット=裸火を使用しないので客席にも設置ができることにより演出的効果に貢献。また、ステーキ専門店などを中心に磁性体ステーキ皿を木のホルダーに載せたまま一定時間内(六〇~九〇秒程度)で加熱しその余熱を利用して客側が調理するスースリングというサービスの形態も可能。
★清掃面のメリット=本体は一部の操作面を除いてすべてフラットなため清掃は極めて容易。
★設置例=加熱ラインは当然であるがディシュアップテーブル側のフロントラインからオープンキッチンのカウンター、客席まで。
★導入現場例=しゃぶしゃぶ専門店、FRチェーン、FFチェーン、居酒屋チェーン、デリカテッセン、レストラン、ホテルなど。
●「ノンダクトフード」/工事不要で加熱器周りに最適
電化厨房機器専用の「ノンダクトフード」。厨房内の油煙、煙を除去しにおいも抑える機能で、厨房内のダクト工事が不要。テナントビルなどの小型店舗、オープンキッチン、キャフェテリアに付随する加熱器周りに最適。
●「電気式小型オーブン」/コンパクトで排気フードいらず
設置場所を選ばないコンパクトサイズで、電気容量は三キロワットと省電力であるが従来のピザオーブンと比較しても高速に焼成する。既存店において新たなメニューの追加にオーブンの必要性が多いなかコンパクトサイズにおいて排気フードの義務付けもなくパワフルな処理能力は電気調理器ならではの特徴を生かせている。
★品質管理面のメリット=庫内各棚上下にヒーターと蓄熱板を配し、側面のファンにより輻射熱+熱風にて食材を加熱する。ピザ・グラタン類から、和食の焼き魚まで幅広く対応をする構造。上限温度三〇〇度Cと高く、焦げ目を要求される料理において人的(調理作業側)原因による焼きムラを解消しマニュアル化に貢献。
★サービス面のメリット=焼成時間はコンベヤー式オーブンと比較しても劣らないことで、料理は待たせない。他調理機器との調理時間のバランスは相性よく同時同卓提供に貢献。
★清掃面のメリット=各蓄熱棚が取り外し式のため清掃が容易。
★設置例=加熱ラインは当然であるがディシュアップテーブル上から、パントリー内までと広い。
★導入現場例=FRチェーン、FFチェーン、レストラン、ホテル、デリカテッセンから、TV番組のビストロスマップ、どっちの料理ショウ、はい厨房です、など。
●「電気フライヤー」/直火無しで安心安全、温度調節も楽々
★品質管理面のメリット=食油の加熱による劣化を極力抑えた中間加熱構造と、優しい温度で幅広い加熱面で加温するヒーターの採用により、より食油の劣化を抑える方式を採用。従来のフライヤーと比較し温度管理能力を向上させたことで、難しいとされる揚げ物中の人的調理を補助する。
★サービス面のメリット=裸火を使用しないので客先に面した場所にも設置ができることから演出的効果に貢献。
★清掃面のメリット=加熱部のヒーターがスイング(上下)する中間加熱方式のため清掃が容易。また、この機種はスイング中万が一ヒーターが下がってきても調理者をやけどからまもるヒータースローダウン方式を採用。
★設置例=加熱ラインは当然であるが、ディシュアップテーブル側のフロントラインからオープンキッチンのカウンター周り。
★導入現場例=専門店、スーパー惣菜売り場、居酒屋チェーン、デリカテッセン、レストラン、ホテル。














