トップインタビュー:ロイヤルフーズ代表取締役・高桑雅彦氏
‐‐御社の現状と最近の取り組みについて。
高桑 九七年のオープンから都内を中心に年間三~四店舗のペースで出店してきたが、一四店舗のほとんどが月商一〇〇〇万円以上の超繁盛店。これは通常の二倍の店舗を持つのと匹敵する。厨房で鍋を振るのは半分以上が、元ホテルや有名中華料理店のコック。彼らはマネジメントも分かるので、きちんと教育すれば、どんどんやる気を出してくる。プロの料理人が手作りした本物にこだわり、お客様の側に立った店づくりをやってきた。
またデリバリー業は、従来は路地裏店舗が慣例だったが、弊社は幹線道路に面した表通りに出店して、店舗もガラス張りにし、調理の様子が見えるオープンキッチンにしている。テークアウトカウンターも併設し、二割引きで持ち帰りも始めた。普通の飲食店と変わらない。従業員も常にお客様に見られているという意識から、プライドが出てきた。
商品は、常にクオリティーの高いものを追求している。中でも「大エビのチリソース」は大ヒットになった。これは厳選された大エビを使用し、価格は一六〇〇円だが、原価は五〇%もかかっている。お客様には食べていただければ必ず満足していただけ、リピート率も非常に高い。
‐‐宅配中華市場の現状について。
高桑 先日、商圏内の消費世帯にアンケートを実施したところ、三五%が当社を利用したことがあり、三五%は名前を知っていると答えた。これは潜在需要がまだ多いことを示している。注文に至らないのは、品質やサービス面で、中華デリバリーに躊躇する層が多いからだろう。こうしたイメージを払拭する意味でも、今後は自社のブランドイメージをもっと高める戦略が重要だと考えている。中華デリバリーの需要はこれから本格化する。広告や看板などもこれから積極的に打っていくつもりだ。
‐‐御社の中長期計画について。
高桑 これからはこだわりがないと勝てない。弊社は街の中華屋より、はるかに価値の高いものを提供していく。売上げの拡大に伴い、スケールメリットで仕入れ価格を下げられるようになってきた。例えばフカヒレの姿煮を一〇〇〇円で提供するなど、高級食材が手軽に食べられるという商品開発に力を入れていく。すでにアワビなどで試作が進んでいる。
出店は、来年は一〇店舗を計画しているが、今後はすべて路面でテークアウトカウンターを併設した店舗になる。FCの話もたくさんいただくが、FCでいまのレベルが維持できると思えない。あくまでも直営にこだわる。
われわれはデリバリー業ではなく、フードサービス業としての誇りをもっている。特に人事教育では、「お客様からお給料をいただいている」ということを徹底的にたたき込む。アルバイトの研修には三〇時間かけ、独自の評価システムで査定を行う。「きびしい」という意見もあるが、一度出て行ったアルバイトは、必ずまた戻ってきたいという。
注目しているのは、グローバルダイニング。最終的にはレストラン事業の展開も視野にいれていきたい。
◆チャイナクイック=従業員のホスピタリティーサービスを売り物とする新興の宅配中華料理チェーン。宅配中華の先駆「上海エクスプレス」フランチャイジーの一翼として事業展開してきたが、ネット活用路線の本部方針と合わずに独立。人材育成を重視する独自路線で現在のチェーンを始動。「東京ローカル」を掲げ直営ドミナント出店を推進。宅配とテークアウトの大型路面店戦略を基軸に一店舗月商一〇〇〇万円以上の高収益展開を目指す。
◆(株)ロイヤルフーズ(東京都豊島区東池袋一‐二〇‐二、ホワイトハウスビル九階、電話03・5952・6331)設立=平成9年8月/店舗数=一五店舗(全店直営)/事業内容=中華料理の宅配サービス














