うまいぞ!地の野菜(39)高知県、多品目の施設園芸、自立農業の経営へ

2002.04.01 249号 12面

高知県は北が石槌山、剣山などからなる四国山地に面し、南は足摺岬と室戸岬に囲まれた土佐湾に続く山と海の国。急峻な大歩危・小歩危渓谷、ゆったりと流れる四万十川、吉野川など変化に富んだ地勢。平均気温一七・一度Cの温暖な気候と豊富な日照時間を利用し、古くから施設園芸が盛んな地域として知られる。

県土面積は七一〇四平方キロメートルと四国で一番大きい。耕地面積は二万九八〇〇ヘクタール。うち田は二万二六〇〇ヘクタール、畑は七二二〇ヘクタール。

総人口は約八二万人。人口密度は一一四/平方キロメートルで日本有数の人口希薄県。農家人口(総農家)は一二万八二九八人。うち農業就業人口(販売農家)は四万七〇一九人。総農家数は三万四九一九戸で専業農家は八五八一戸と占める数は低い。

農業粗生産額は一一二九億円。うち園芸が八一九億円、野菜六三一億円、果実が一〇一億円、その他花きとなる。

生産量全国一の野菜は、ショウガ、シシトウ、ミョウガ、オクラ、ニラ、ナスなど多品目にわたり、次いでピーマンが三位についている。

気候を生かした施設園芸作物は一三〇品目以上にのぼり、多品目が特徴。今年は、「おひさまの味・高知野菜」をキャンペーンに掲げ、基幹品目一一品目(ナス、キュウリ、ピーマン、囲みショウガ、米ナス、オクラ、シシトウ、ミョウガ、ニラ、小ネギ、アールスメロン)を柱に、「経営感覚に優れた自立的な農業経営への転換」「農業を核とする地域づくり」の実現に向け取り組んでいる。

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