創意工夫の販売方法・中食編(11)コロちゃんコロッケ・メリーナ稲毛店
日本全国に三五〇店以上を展開する「コロちゃんコロッケ」は、もう老若男女問わずおなじみである。今期決算の売上げ予測で五〇億円をはじきだしているコロちゃんコロッケの中でも注目のメリーナ稲毛店を取材した。
この店はJR稲毛駅ビル正面に位置するFC店。客単価約四五〇円で、一日来店客は平均約三〇〇人。客単価約四五〇円。常時一三アイテムの商品を取りそろえ、スタッフはたったの一人。営業時間は午前10時~午後8時。来年の1月下旬で丸二年を迎える。
客は、一個購入の学生から三〇個購入する主婦、三個購入の老人男性など、本当にさまざま。集会行事用に二〇〇個以上の予約が入ることもたびたびというから驚く。
五〇円、一〇〇円、一二〇円を中心とするアイテムの中で、売れ筋はやはり名物一個五〇円の「コロちゃん」で、一日平均五〇〇個以上は売り切るという。
一度に三〇個入るフライヤーには、新鮮なキャノーラ油一〇〇%の「オリジナル健康志向オイル」が継ぎ足しで温められ、常時アツアツを提供できるように、こまめに揚げ続けている。また、二坪一人体制の高効率も驚きだが、一般惣菜店とは反対に雨天や寒い日に繁盛するというのは興味深いところだ。
コロちゃんコロッケのシステムは、とにかく随所に細かな効率化への工夫が凝らされている。コロッケの発注はすべてケータイのiモード。徹底して人通りの多いところ、人の集まるところへ出店する立地戦略にも大きなノウハウがある。
平均三〇歳の若いスタッフたちの柔軟な発想と、小竹社長の夢とロマンが幅広い層の人々を常に楽しませている。「今年は、アフリカの栄養に満たされない子供たちにコロッケを」と張り切る小竹社長だ。
◆13アイテムのコロッケ
コロちゃんコロッケ(五〇円)、ツナサラダコロッケ(一二〇円)、かぼちゃコロッケ(一二〇円)、コロメンチ(五〇円)、ハニーコーンクリーム(一二〇円)、カマンベールチーズコロッケ(一五〇円)、コロ坊・三個入り(一二〇円)、十勝牛コロッケ(一〇〇円)、カレーコロッケ(一二〇円)、タマコロちゃんコロッケ(五〇円)、サラダコロッケ(九〇円)、キーマホウレン草カレーコロッケ(一五〇円)、ころみちゃん・冷凍食品(二二〇円)
◆お店のこだわり6ヵ条
(1)厳選された生ジャガ芋を使用(2)出来たての最高級パン粉を使用(3)パン粉に練りこまれた野菜(4)バッターを自社配合(5)こだわりの高品質牛乳とコーンペースト(6)自家製ルーと1回のパン粉付け