神楽坂商店街 天ぷら・天丼「てん亭」 チェーン化へテスト1号店

1993.05.03 27号 4面

《てん亭 天ぷら、天丼専門店》 昨年12月のオープンで、神楽坂商店街では全くの新顔になる。先行する天丼チェーンの「てんや」とメニュー構成などで似通ったところがあるが、丼メニューの根強いニーズを受けて、独自の市場を切り開いていこうとしている。

つまり、チェーン化を意図しているわけである。この店はその第一号の“テストショップ”という位置づけをしている。

店舗面積約二〇坪、客席数はカウンター、テーブル席合せて四一席。木造りのクリーンな雰囲気を訴求している。

主力メニューは特エビ定七八〇円、天丼四九〇円、特製天丼六八〇円、野菜丼四九〇円、かき揚丼六二〇円、天ぷら定六二〇円(各シジミの味噌汁付き)の六品目。

このほか、野菜と魚介類の具材(九〇~二〇〇円)があり、好みのものを加えることができる。

「まだ売上げは目標よりアンダーで、目標達成のため努力の最中ですけれど、やはり四九〇円の天丼に人気が集中していまして、全体の六割を占めています。ということは、高いメニューはダメで、安くてボリュームがあって、うまいものでなくては売れないということです。ですから、イートインに加えては、このメニューを中心としたテイクアウト販売も積極的にしていこうと考えています」(菅野克美店長)。

人気メニューは天丼だが、女性たちには野菜丼(四九〇円)も評判。客層は日中はサラリーマンやOL、夜は学生も増えて、三割を占める。

平均日商は三〇万円、目標は三五万円だが、客数が増加してきているので、5月頃には、目標を十分にクリアできるとみている。(菅野店長)。

経営は㈱ヒューマックスハート(本社・東京)‐旧恵通商事グループ。

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