第1回お弁当・惣菜アイデア・メニュー・コンテスト 健康・野菜をテーマに盛況
「第1回お弁当・惣菜アイデア・メニュー・コンテスト」(主催・日本食糧新聞社)は4月14日、最終選考会を「第8回ファベックス2005」展で実施、二次審査を通過した弁当、惣菜計一〇作品を審査した。最優秀のファベックス大賞は、島田夕子さん(埼玉県上尾市)の「アジアあじビタミンごはん」(弁当部門)と小林公代さん(千葉県船橋市)の「根菜の梅かつおきんぴら」(惣菜部門)が受賞、賞状と副賞二〇万円を獲得した。
このコンテストは、消費者が求める「健康」や「野菜」をテーマに、独自の創作メニューで、店舗での販売を前提に、(1)食べておいしく(2)健康を意識した(3)幸せを感じることのできる惣菜・弁当のアイデアメニューを募集したもの。
部門別の課題は、弁当部門が「健康志向で野菜の多いメニュー」、惣菜部門は「野菜メーンの主菜メニュー」。両部門で五〇一作品の応募があった。
厳正な審査の結果、島田夕子さん(埼玉県上尾市)の「アジアあじビタミンごはん」(弁当部門)と小林公代さん(千葉県船橋市)の「根菜の梅かつおきんぴら」(惣菜部門)がファベックス大賞を受賞、賞状と副賞二〇万円を獲得した。
◆ファベックス大賞・弁当部門
「アジアあじ ビタミンごはん」
(販売価格=七三〇円、原価=二〇〇・四〇円、販売時期=3~5月、想定販売店=デパ地下)
島田夕子さんの話 疲れた身体を優しくリフレッシュ! をコンセプトに鶏肉、アジ、各種野菜などビタミンC、B群を多く含む食材を選んだ。味付けもヌクマムやタイ醤油のシーズニングソースを使い、うまみをアップ、アジア風味に仕上げた。
◆ファベックス大賞・惣菜部門
「根菜の梅かつおきんぴら」
(販売価格=一九八~二一〇円/一〇〇g、原価=四七六円/四人分、販売時期=4~5月、想定販売店=デパ地下)
小林公代さんの話 現代人に不足ぎみの食物繊維を考え、きんぴらの惣菜を、花かつお梅を生かした梅かつおきんぴらにした。青シソとの相性も良いので、ご飯が進む惣菜だと思う。食材も細切りで、いり煮時間も少ないため食感も良い。デパ地下など惣菜売り場で大きめの器に盛り量り売りで提供することを想定した。
◆審査委員長の講評
審査委員長・熊谷喜八氏(キハチアンドエス代表取締役)の感想 明るく元気いっぱいな発表で、楽しく審査させていただいた。栄養バランス、見栄え、おいしさ、作りやすさ、ネーミングの面白さ、をポイントに選考したが、応募全体の二%に残った作品だけに皆力作ぞろい、採点は小差だった。健康というキーワードは時代のニーズでもある。野菜というメニューテーマに沿って、レンコンやゴボウを巧みに使ったアイデアには感心した。これからも回を重ね、意欲的なメニューを数多く提案していただきたい。
◇審査委員
委員長・熊谷喜八(キハチアンドエス代表取締役)◇委員・赤堀博美(日本フードコーディネーター協会理事、赤堀料理学校副校長)、荒牧麻子(日本フードコーディネーター協会理事)、石田彌(日本惣菜協会会長)、興十郎(柿安本店料理長)、今野正義(日本食糧新聞社長)、玉木茂子(日本フードコーディネーター協会副会長)、林廣美(日本フードサービス専門学院学院長)、吉田基(フードシステム社長)
◇協力=日本フードコーディネーター協会、(社)日本惣菜協会、東京電力(株)、ファイブ・ア・デイ協会