カレー特集2025

カレー市場を取り巻く環境は米価の高騰や物価高の影響が懸念されている。しかし、直近でもレトルトを含むカレーライスの食卓登場頻度は上昇傾向にある。一皿で完結することや比較的価格が安定しているジャガイモなどの根菜を使用できるコスパの高さが消費者に評価されている。(高木義徳)
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◆カレー特集:全体として成長基調へ 底堅いカレー人気 海外へ進出本格化
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02カレー市場を取り巻く環境は米価の高騰や物価高の影響が懸念されている。しかし、直近でもレトルトを含むカレーライスの食卓登場頻度は上昇傾向にある。一皿で完結することや比較的価格が安定しているジャガイモなどの根菜を使用できるコスパの高さが消費者に評価されて…続きを読む
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カレー特集:カレールウ=家庭用の回復鮮明に 大手メーカー、海外製造へ動き活発
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02家庭用カレールウは、ここ数年伸び悩んできたが昨年度は各メーカーによる新製品投入による市場活性化策や価格改定効果などで市場は伸長した。市場の伸びは4%ほどと推定される。長期的には調理離れがさらに進むと予想されるが、直近では堅調に推移している。米価の高騰…続きを読む
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カレー特集:レトルトカレー=市場は拡大傾向持続 名店系鈍化、てこ入れが課題
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02レトルトカレー市場はこれまで拡大を続けてきたが昨年度はその成長速度は鈍化した。価格改定により値頃感が薄れたことが一つの要因といえる。しかし単身世帯や共働き世帯、高齢者の増加などで、食における時短や簡便化志向の高まりは引き続いて拡大傾向にある。今後につ…続きを読む
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カレー特集:カレー粉(純カレー)・カレー缶詰=業務・加工用が伸長
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02●原料高への対応続く 家庭用カレー粉市場の昨年度は金額ベースで前年比約3%増と堅調に推移した。業務用はレトルトカレーや製菓原料向けの加工用が伸長したことで、前年を大きく上回ったと推測される。家庭用カレー粉で主力となるエスビー食品の「赤缶」は前年を上…続きを読む
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カレー特集:ハウス食品 新製品投入で市場活性
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02ハウス食品のカレー事業の家庭用カレールウ、レトルトカレーともに前年を上回って推移した。この3月までの1年間でカレールウは前年比5.0%増の401億円、レトルトは全体で同4.2%増の216億円となった。レトルトカレーは同4.6%増。カレールウは一昨年6…続きを読む
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カレー特集:エスビー食品 全ジャンルで好調推移
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02エスビー食品のカレー事業はこの3月まででカレールウ、レトルトカレー、カレー粉ともに前年を上回った。家庭用、業務用、輸出累計の金額ベースでカレールウは前年比7.4%増の338億9000万円、レトルトカレーが同5.0%増の164億1000万円、カレー粉が…続きを読む
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カレー特集:江崎グリコ 塩分量配慮、魅力啓発へ
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02江崎グリコは“おいしい塩分量”を軸に価値向上したカレー商品群の魅力訴求に力を入れる。24年にカレー主力ブランド「プレミアム熟カレー」「ZEPPIN」「LEE」の塩分量見直しと価格改定で価値向上を図ったが、25年はおいしく満足度の高い味と1食当たりの塩…続きを読む
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カレー特集:平和食品工業 家庭用製品の充実に注力
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02平和食品工業のカレー事業は、ルウやレトルトなどの業務用に加え、近年は等々力伽哩研究所を立ち上げ家庭用製品の開発、販売に取り組んでいる。 業務用ではこの3月までの1年間でレトルト、ルウともに前年比約2桁増の伸長と好調だ。レトルトではゴルフ場のレストラ…続きを読む
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カレー特集:ナイル商会 家庭用100gタイプ伸長
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02ナイル商会のカレー関連は家庭用が好調に推移し、業務用は伸び悩んでいる。家庭用のカレー粉は地方などで取り扱いが増えたことが伸長の要因だ。またコロナ禍で家庭内食化が進んだことに加え、物価高による消費者の節約志向により100gタイプが伸長している。業務用は…続きを読む
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カレー特集:テーオー食品 成長継続する「香辛館」
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02テーオー食品のカレールウは昨年7月からこの5月までで前年を上回って推移した。カレー粉は前年を若干下回る形となった。物価高による消費者の節約志向などで給食向けが伸び悩んだことなどがその一因。 製品別に見ると、これまで順調に成長を続けてきた品質にこだわ…続きを読む
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カレー特集:エム・シーシー食品 新・改良カレー続々と
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02エム・シーシー食品は、家庭用・業務用ともこだわりの新・改良カレーを複数投入した今期、カレー類実績を家庭用で前年比5%増、業務用は前年超えで着地する見通し。ゴールデンウイーク期間中にはカフェ英國屋、キーコーヒーとの3社共同運営で大阪・関西万博のORA外…続きを読む
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カレー特集:インデアン食品 家庭用レトルト発売へ
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02インデアン食品のカレー事業は家庭用カレー粉を中心に、業務用や加工用のカレー粉を製造、販売している。家庭用のカレー粉は75g、165g、400gの3種をラインアップし400gが大きく伸長している。400gは他の2種と比較して量が多くグラム単価が安い。最…続きを読む
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カレー特集:エムトゥエム 健康志向応え順調拡大
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02エムトゥエムは戦前の西洋料理店「太平洋」をルーツとしその洋食屋仕込みの製法を受け継いでいる。神奈川県鎌倉市に本社と工場を立地し、健康にこだわった自然のおいしさのカレールウで高質店を中心に全国の小売店で販売している。直近の1年間では数量、売上げともに伸…続きを読む
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カレー特集:カネカサンスパイス EC販売の品揃え充実
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02カネカサンスパイスは今年春発売の「スパイス専門店のカレースパイス」を機に、家庭用「SPANION」ブランドでEC市場に求められるカレーバリエーションを完成させた。量販店の棚にはない大容量や振り切ったレベルの激辛味、グルテンフリーなどマニアックさを求め…続きを読む
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カレー特集:交易食品 機動力ある営業具現化
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02交易食品のカレー関連は、売上げが前年を上回ったが数量は若干前年を下回った。学校給食向けは、学校側の予算が厳しいことや米価の高騰により厳しい状況となっている。 アレルゲンフリーで今年、辛みを抑えたタイプにリフレッシュした「やさいかれー」や栄養強化タイ…続きを読む
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カレー特集:甲味食品興業所 ホール原料にこだわる
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02甲味食品興業所はカレー粉の製造を長年にわたり続けており、老舗メーカーとして加工メーカーなどに製品を販売している。昨年は、スパイス原料の高騰などコスト上昇に伴い価格改定を実施。好調が続くレトルトカレー向けは、売上げが伸長し数量も回復傾向にある。 同社…続きを読む
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カレー特集:コスモ食品 消費者ニーズを着実に
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02コスモ食品は、オリジナルの「コスモ直火焼製法」でカレールウを製造し消費者のおいしいものを食べたいという声に応えている。同社のルウは乳化剤や香料を使用せず、シェフがフライパンで調理する方法と同様の製法で手間をかけ味にこだわっている。同社製品は家庭用を中…続きを読む
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カレー特集:ハチ食品 「るるぶ」100万食を突破
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02ハチ食品の「るるぶ×HACHI」コラボシリーズが24年度販売数100万食を突破した。同社の創業180周年記念でハワイ旅行などが180本当たる記念キャンペーン、今春の新味「ハワイガーリックシュリンプ風カレー」「信州きのこカレー」の追い風も受け、同シリー…続きを読む
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カレー特集:ベル食品工業 万博で自社ブランド発信 未来へ布石
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02ベル食品工業は大阪・関西万博で物販と飲食店の両面からベルブランドを展開する。大阪・関西万博のオフィシャルオンラインストアではレトルトカレー1000食超を1ヵ月半で販売し、8月には同社の伝統の味と未来のカレー2種類をORA外食パビリオン内で販売する。O…続きを読む
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カレー特集:甘利香辛食品 海外向けの展開本格化
調味料 特集 2025.07.02甘利香辛食品がカレー関連商品の開発に力を入れている。23年に海外向けに発売した「京都クラフトカレー」が想定を上回る販売量となり、今期は業務用向けのフレークルウ「京都シェフカレー」、7月にレトルト「おもてなし京都カレー」の2品を動物性原料不使用で開発。…続きを読む
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カレー特集:キャニオンスパイス 幅広くOEM依頼殺到
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02キャニオンスパイスの25年3月期は7年連続の売上げ前年比2桁伸長、前年に苦戦した利益も値上げ効果で改善基調に乗せた。 同社の顔でもある「こどものための」シリーズは販売価格で約2割の値上げに踏み切り、ルウは微減も、レトルト類の販売量は前年維持と健闘。…続きを読む
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カレー特集:レトルトに新たな潮流 老舗メーカーが家庭用へ進出
調理品・コメまわり品 特集 2025.07.02レトルトカレー市場はコロナ禍による内食化傾向などを背景にこれまで順調に市場を拡大してきた。現在は名店系カレーなどの成熟化による伸びの鈍化がみられるが、レンジ対応による一層の簡便化など進化を続けており長期的にはさらなる成長が見込まれる。このような市場環…続きを読む