カラオケボックスメニューの救世主 どんぶり屋さんシリーズ「カツ丼の具」

2005.07.04 302号 24面

過当競争が加熱するカラオケボックス市場に、フードメニューの救世主が現れた。日清冷凍食品のどんぶり屋さんシリーズ「カツ丼の具」である。「手軽で本格的」「一品料理にも応用できる」と大好評だ。活用事例を追った。

千葉県は市川市、JR市川駅近くの「カラオケスーパードラゴン」(15室)は、フードメニューのテコ入れ策として、日清冷凍食品の「どんぶり屋さんシリーズ」を採用。先月1日から「カツ丼」「親子丼」「肉丼」を各500円で提供しているが、早くもオーダー上位に食い込む人気を得ている。

「正直、試食して驚きました。ボイリングパックの既製品とは別格ですね」と立津信秀店長。「既製品特有の“甘ったるさ”と“調味臭”は皆無。だしの風味が生きています。後のせ卵のシズル感も最高ですね」と絶賛。「普通、試食は一口二口ですが、これだけは丼1杯すべて食べきりました」と言う。

発売から1ヵ月後、カツ丼を筆頭に1日10食前後のオーダーを継続している。これは、人気不動のピザ、フライドポテト、鶏唐揚げの各15食前後に次ぐ実績だ。また、ほかの麺飯メニューに比べて完食率が高い結果も出ている。

「どんぶり屋さんシリーズ」は、親子鍋一つで手早く簡単に作れるほか、仕上がりも一定。そんなオペレーションメリットも心強い。

かつてこの店は、定番ニーズのカツ丼を提供していたが、味を優先したがゆえ、丼たれを希釈し、野菜を刻み、豚カツを揚げるなど、ほとんど手作りだった。

「当時、厨房専属スタッフを配置していたのですが、1杯作るのに12~13分もかかりました。また、調理マニュアルがあるにもかかわらず、丼たれの希釈や火加減にムラが生じるため、結局やめてしまいました」と立津店長。

「いまや調理時間は5分以内。手すきのアルバイトスタッフが調理をしても仕上がりは万全。本当に安心です。自信を持って提供できますね」と言う。

この店の成功は波紋を呼び、このほど隣接する系列店の「まんが喫茶ドラゴン」でも「どんぶり屋さんシリーズ」を採用した。販促チラシで本格的に訴求したところ、日に日にランチタイムのお客が増えているという。

これら2店舗の成功事例は、丼メニューの強い潜在ニーズ、丼メニューは集客力の一因になりうることを実証したといえよう。

▽サンプル問い合わせ 日清冷凍食品(株)商品企画部 電話0875・83・2089

◆「カラオケスーパードラゴン」「まんが喫茶ドラゴン」(千葉県市川市市川1‐4‐17、プラザKOWA3階、電話047・322・5090)

◆どんぶり屋さんシリーズ「カツ丼の具」 親子鍋ピッタリの円盤状に成形冷凍

▽調理方法=ロースカツ、玉ネギ、特製たれを一枚のプレート状に凍結。親子鍋にのせてふたをし、強火で3分~3分30秒、溶き卵を加えてふたをし約30秒。

▽製品概要=カツ丼の具材(豚カツ、玉ネギ、つゆ)を親子鍋と同じ大きさの円盤状に冷凍したもの。仕込み不要で簡単に短時間で調理できるほか、食材ロスも皆無。想定売価は600~700円で原価は40~35%(コメ含む)。

▽ポイント=カツ丼は確実に売れる人気定番メニューだが、仕込みが面倒なため、やむを得ず手つかずの店が多い。それらの潜在需要を喚起する即戦力として喫茶店、漫画喫茶、カラオケボックス、レジャー施設などに最適。

●どんぶり屋さんシリーズ「カツ丼の具」/荷姿=190g×10パック×4合

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