天狗缶詰、おでん缶人気沸騰 自販機でアツアツ
天狗缶詰(株)(名古屋市中区、電話052・300・5555)の「おでん缶」が大人気だ。「アキバ系」という言葉が生まれ、今や若者の情報文化の発信地となっている秋葉原でのこと。電気街の一角に自動販売機で売られるようになり「アツアツおでんが自販機で買える」と口コミで広がり、人気が大爆発した。
おでん缶の中身はさつま揚げ、コンニャク、竹輪、ウズラ卵、昆布の定番に「つみれ入り」「牛すじ入り」「大根入り」の3種がある。同社がおでん缶の製造を始めたのは1985年から。当初はスーパーの店頭に並べられていたが普及しなかった。そして95年から秋葉原で販売を始めたところジワリジワリと人気が広がり、火がついた。今年だけでもすでに9件のテレビ取材があり、ますます人気に拍車がかかっている。
伊藤圭一社長は「おでん缶は冬場専用商品。来年は夏場のヒット商品を開発したい」と意気込みを語る。同社では今年プリンの缶詰「丸ごとデザートシリーズ」や煮豆のドライパックなどの新商品を発売、いずれも好評を得ている。