ハナマサ、NZ産チルドラム肉を販売
業務用スーパーを展開する(株)ハナマサ(東京都港区、電話03・3569・8702)は、ニュージーランド産チルドラム肉の販売を70店で開始した。年間240tの販売を目指す。ハナマサ銀座店で実施した試食販売では「臭みがなくて軟らかい。ラム肉のイメージが変わった」という声が集まった。飲食店ではジンギスカンが人気だが、焼き肉だけでなくしゃぶしゃぶ、丼の具材など幅広いメニュー提案で需要拡大を狙う。
ニュージーランド産チルドラム肉は、レッドクローバーを主飼料とした生後10ヵ月未満の子羊肉。脂肪分が少なく、赤身の軟らかさが特徴だ。食品スーパーでは1~2品目しか品揃えがなく、牛肉並みの価格だが、同社ではチョップ、骨付きすね肉なども含め8品目を揃えた。価格も肩スライス100g184円などと割安感を出した。
初回輸入量は12tだが、毎月コンテナ2台(20t)を船便で輸入し、06年度240tの販売を計画している。冷凍ラム肉は、昨年約100tの販売実績がある。今年度はチルドと合計で300t以上の販売を見込む。
銀座店は3月23~24日、チルドラム肉の試食販売を行った。冷凍ラム肉は通常精肉売上げの数%しかないが、チルドラム肉販売で10%まで上がった。売れ筋は肩スライス(肩ロースステーキ用、同282円)、もも(同178円)。
4月にはチルドラム肉の通信販売も開始、将来は薫製やハムなどラム肉加工品も開発する。「日本人のラム肉消費量は年間400g、これを5kgに増やしたい」(商品部担当)と欧米並みの消費を期待する。
チルドラム肉販売に合わせ、PB商品のラム焼き肉用たれ「ジンギスカンソース」(1080g819円)と「ミントソース」(1060g714円)を新発売した。