エバラ通信:がらスープ活用のポイント「チキンがらスープ澄鶏湯」
●パッパ・コル・ポモドーロ(パンのトマトかゆ)
■使用食材(3人分)/トマトホール(裏ごし300g)、パン(一口大100g)、チキンがらスープ澄鶏湯(8倍希釈500ml)、ニンニク(1片)、バジリコの葉(1枚)、バージンオリーブ油(適宜)、塩(適宜)、黒コショウ(適宜)
■調理方法/(1)鍋にオリーブ油、つぶしたニンニクを入れ、弱火でゆっくり香りを出す。(2)トマトホール、「チキンがらスープ澄鶏湯」、パンを加え、一度沸騰させてから弱火にし15~20分煮る。(3)パンが完全に軟らかくなったら、バジリコの葉をちぎって加え、塩で味を調える。(4)器に盛り、仕上げに黒コショウ、バージンオリーブ油をかける。
■メニュー開発のコンセプト/トスカーナ地方のパン入りトマトかゆ。トマトと融合した「チキンがらスープ澄鶏湯」のコクがパンに染み込んだやさしい食感がほっとする一品。
(対象製品=チキンがらスープ澄鶏湯)
●パスティーナ・イン・ブロード(小さなパスタとグリンピースのスープ)
■使用食材(3人分)/リゾーニ(50g)、グリンピース(冷凍120g)、チキンがらスープ澄鶏湯(8倍希釈500ml)、パルミジャーノチーズ(おろし適宜)、バージンオリーブ油(適宜)、塩(適宜)
■調理方法/(1)沸かした「チキンがらスープ澄鶏湯」に、リゾーニ、グリンピースを入れて10分ほどゆでる。(2)リゾーニがアルデンテになったところで、塩で味を調える。(3)器に盛り、仕上げにパルミジャーノチーズ、バージンオリーブ油をかける。
■メニュー開発のコンセプト/ヴェネト地方の郷土料理、「コメとグリンピースのスープ」(リージ・エ・ビージ)に、リゾーニ(コメ型パスタ)を使用。
(対象製品=チキンがらスープ澄鶏湯)
●カネーデルリ・イン・ブロード(パン団子のスープ煮)
■使用食材(2人分)/パン(100g)、生ハム(みじん切り30g)、玉ネギ(みじん切り30g)、パセリ(みじん切り2g)、溶き卵(1/2個分)、強力粉(30g)、牛乳(適宜)、チキンがらスープ澄鶏湯(8倍希釈適宜)、パルミジャーノチーズ(おろし適宜)、バージンオリーブ油(適宜)、塩(適宜)、黒コショウ(適宜)、セルフィーユ(1枚)
■調理方法/(1)パンを小さく切りボウルに入れ、牛乳をひたひたに加え、完全に軟らかくなるまで浸す(約30分)。(2)玉ネギはしんなりするまで炒めておく。(3)(1)のパンの牛乳を絞りボウルに入れ、(2)の玉ネギ、生ハム、パセリ、パルミジャーノチーズ、溶き卵を加えよく混ぜる。(4)塩、コショウで調味し、最後に強力粉を加え、さっくりと混ぜる。(5)油を塗った手で(4)を一口大に丸め、沸かした「チキンがらスープ澄鶏湯」の中に落とし、団子が浮いてきたら器に盛り、「チキンがらスープ澄鶏湯」を注ぐ。(6)仕上げにパルミジャーノチーズ、バージンオリーブ油をかけ、セルフィーユをのせる。
■メニュー開発のコンセプト/北イタリア、トレント地方のパンのニョッキ(団子)。「チキンがらスープ澄鶏湯」のコクと生ハムの風味がマッチ。
(対象製品=チキンがらスープ澄鶏湯)
●ストラッチャテッラ(ローマ風のかき卵スープ)
■使用食材(2人分)/卵(2個)、パルミジャーノチーズ(おろし大さじ2)、パセリ(みじん切り大さじ1)、チキンがらスープ澄鶏湯(8倍希釈500ml)、塩(適宜)
■調理方法/(1)ボウルに卵、パルミジャーノチーズ、パセリを入れ、よくかき混ぜておく。(2)沸騰した「チキンがらスープ澄鶏湯」をホイッパーでかき混ぜながら、(1)の卵を流し込む。(3)卵に完全に火が通るまで、ホイッパーで混ぜ続け、塩で味を調える。
■メニュー開発のコンセプト/完全に火を通したかき卵の食感と、「チキンがらスープ澄鶏湯」のハーモニーが楽しい。イタリアではストラッチャテッラは、ボロ布という意味がある。
(対象製品=チキンがらスープ澄鶏湯)
◆チキンブイヨンと変わりない イタリア料理アクアパッツァ 日高良実オーナーシェフ
がらスープといっても、洋食でいうところのチキンブイヨンとほとんど変わりありません。チキンブイヨンととらえれば、スープ、パスタ、ニョッキ、パンかゆといったメニューに使用可能です。
例えば、北イタリアの郷土料理「カネーデルリ」(パンのニョッキ)などの伝統的なメニューはもちろん、パルメザンチーズ、黒コショウ、オリーブ油を使用することにより、簡単にイタリアンメニューに転用できます。
イタリアンの定番食材であるトマト、豆、生ハム、卵とも調和し、スープと素材のお互いの良い部分が引き立ちます。
今回使用した「チキンがらスープ澄鶏湯」はその名もスバリ中華料理向けに開発されたスープなので、確かに初めは中華色が強いかなと感じたのですが、食材と合わせて加熱していくうちに融合し、最終的にどこから見てもイタリアンが出来上がりました。特にグリンピースなど個性の強い食材と相性が良いようです。
◆日高シェフの試用した製品 チキンがらスープ澄鶏湯(トンヂータン)
寸胴で作る味に近い「熱水抽出製法」により、親鶏の骨と肉を丁寧に炊き出した調味料不使用タイプ。香味野菜不使用。鶏湯独自のうまみとコクを最大限に引き出した最高級湯。各店の味にアレンジしやすい、高級飯店、ホテルに人気のスープ。原料に鶏肉が多く使われているので中華向けではあるが、アレンジする香味野菜により各国料理のベースとしても幅広く活用できる。レトルト製品。
荷姿=1kg×12袋。使用方法=8~10倍希釈
◆がらスープミニ知識 その(3)
トマトの冷製スープをがらスープを使用した場合と使用しなかった場合とでアミノ酸充足率を比べた表。トリプトファンから時計周りにリジンまでは人間が体内で作ることのできない必須アミノ酸。がらスープを日常のメニューに使用するだけで効率的に摂取できる。