ベンチャー・リンク、団塊世代狙った量り売り惣菜「御町堂おかず店」展開
(株)ベンチャー・リンク(東京都台東区、電話03・5827・7245)は、団塊世代の女性を対象にした量り売り惣菜「御町堂(おまちどう)おかず店」を開発し、07年からフランチャイズチェーン(FC)展開を開始する。07年中に100店、10年までに全国1000店体制をもくろむ。売場面積20坪、化学調味料不使用、薄味、だしを効かせた店内調理惣菜30~40品目をスーパーと同等価格帯で販売する。「スーパーで惣菜を購入している中高年主婦の不満を解消することで奪取する」(増本岳副社長)。東京、千葉の実験店を通じ月商550万円で営業利益率15%を確保できる業態確立を目指す。
同社は団塊世代と団塊ジュニア世代を主対象にした新業態を開発し、全国の会員(中小企業約11万7000社)に呼びかけてFC加盟店開発を進め、短期間で多店舗化を実現してきた。今回は、惣菜の新業態を開発した。
「中高年主婦をターゲットにした惣菜は空白地帯。夫婦だけ、あるいは夫婦と成人した子どもの大人だけの世帯が増える中で、主婦にとって1~2人用調理は手間がかかる。デパ地下の惣菜は中高年主婦のハレの需要に対応しているが、日常食はスーパーで購入している。しかし、味が濃い、野菜が少ない、魚メニューが少ないといった不満がある」(増本副社長)。御町堂おかず店は、「健康・和食・中食」をキーワードに化学調味料不使用、利尻昆布だしを効かせた塩分控えめの薄味、野菜や魚を使ったメニューを充実させた。価格は100g189円中心で、セルフサービスで欲しい量だけ買える。
1号店は都内北区の十条銀座商店街の「十条銀座店」(06年4月開店)、2号店は千葉県柏市の幹線道路沿いに出店した「豊四季店」(06年10月開店)。十条銀座店は30~50代中心、40代以上の客層で7割を占めるという。夕方は40~60代、昼は周辺の会社員など若年層、夜は30代有職女性が中心客層。
売れ筋メニューは(1)スープ自慢の八宝菜(2)里芋と6種野菜のがめ煮(3)日替わり弁当(4)今日のご飯弁当(5)やわらか甘酢鶏の酢豚風。毎月メニューを改廃、新商品は試食を実施している。
年内にFC加盟条件を整備し、1月から加盟店募集を開始する。同社の会員企業に地区本部を任せることで早期に全国多店舗化を実現させる。07年末までに100店、08年末400店、09年末700店、10年末1000店を計画している。