メニュートレンド:スペアリブファストフード「Tokyo Spareribs Style GABU-RIB」
昨年10月に開業した大型商業施設「ららぽーと豊洲」内に、日本初のスペアリブ専門店「Tokyo Spareribs Style GABU-RIB」がオープンした。その名の通り、独自のスタイルを提案している同店では、ハンバーガーやフライドチキンなどと並び、アメリカではポピュラーなフィンガーフードである“スペアリブ”が主力商品だ。
昼はスペアリブのテークアウト専門店として、そして夜はスペイン風の酒場をイメージし、ワインやビール、サングリアなどのアルコール類と、「ハモンイベリコベジョータ」(980円)や「タコのトマト煮込み」(660円)といったタパス(つまみ)を提供するバルという2つの顔。こうしたアメリカとスペインの融合を「トーキョースタイル」として提案しているのが同店の特徴だ。
店名の「GABU─RIB」は、「リブをガブッと豪快に、という意味から」と教えてくれたのは、同社企画広報部の西村剣太氏。豚肉で一番おいしい部位がスペアリブ(あばら骨の周りの肉)といわれているが、同店では、さらにスペアリブの中でも余分な脂身が少なく、軟らかい部位である“ベイビーパックリブ”だけを使用している。軟らかく身離れのいい肉だからこそ、むしる、ちぎるといった食べ方ではなく、もっと気軽に肉を楽しむことができるのだ。そして肉質はジューシーで、かむごとにうまみと甘みが口の中いっぱいに広がる。
メーン商品である「スペアリブ」(340円)には、「BBQ」と「レモンペッパー」の2種類の味がある。「BBQ」は、玉ネギやトマトなどの野菜をベースとした、やや甘めのソースを使い、これに肉を2度漬けすることで、さらに軟らかい食感にしている。もう一方の「レモンペッパー」は、ハーブと塩・黒コショウに長時間漬けた肉を、輪切りにしたレモンと一緒に焼くことにより、豚肉の独特な臭みが消えて、さっぱりと食べることができる。現在は、6対4の割合で、やや「BBQ」の方の人気が高いそうだ。
スペアリブ1ピースは、約100gあり、女性ならば、かなり食べごたえのあるボリュームだ。このスペアリブを使い、ホットドッグのようにバンズに挟んだ「リブドッグ」や、丼メニューの「リブDON」などのバリエーションもある。
また、スペアリブ2本とポテトフライ、ドリンクがセットとなった「スペアリブセット」(890円)や、リブDON、シーザーサラダ、ドリンクがセットの「リブDONセット」(920円)など、4つのセットがあり、ららぽーと内の店舗で働くスタッフや近隣の会社員などのランチタイム需要にも対応している。
午後4時以降提供されるバルメニュー以外は、すべてテークアウトが可能で、店舗の外に設置されたテーブルで食べることもできる。
これからの季節、好みの味のスペアリブをテークアウトして、やわらかな日差しの下、家族でつまむのも楽しいだろう。
◆人気メニュー(価格・1日食数)
1位・「スペアリブ(BBQ/レモンペッパー)」(340円・120食)=野菜の甘みが生きたオリジナルソースの“BBQ”と、ハーブ&スパイスにレモンを効かせた爽やかなテーストの“レモンペッパー”の2種類から選べる。
2位・「リブドッグ」(420円・75食)=同店自慢のスペアリブをホットドッグ風に仕立てた。骨を抜いてあるため、通常のスペアリブよりも食べやすく、女性にも人気がある。
3位・「リブDON」(560円・40食)=スペアリブを使った新感覚の丼メニュー。添えられたカイワレ大根、糸唐辛子が食欲をそそる。
4位・「リブガンボDON」(580円・15食)=アメリカ南部の代表的な煮込み料理であるガンボを丼に。ご飯にオクラとチョリソー入りのスパイスの効いたトマトスープをかける。
5位・「ハモンイベリコベジョータ」(980円・10食)=イベリコ豚の生ハムの塊からその場でスライスして提供。夜のバルメニューのみ。イベリコ豚特有の味と香りは、酒のさかなに最高。
◆店舗概要
「Tokyo Spareribs Style GABU-RIB(トーキョー・スペアリブ・スタイル・ガブリブ)」/経営=ダイヤモンドダイニング/店舗所在地=東京都江東区豊洲2─4─9、ららぽーと豊洲内1階/開業=2006年10月/営業時間=午前11時~午後11時(LO午後10時)/坪数=11・49坪/席数=12席/客単価=昼800円、夜1800円/1日来店客数=平日100組、休日230組/平均月商=400万円/スタッフ数=常時2人