旬を彩る!冷凍切身魚のススメ(19)ホキ
タラ目マクルロネス科の硬骨魚。ニュージーランドからアルゼンチンにかけての南太平洋に分布し、水深500m近い深海に生息する。平たく細長い魚体は体長1m以上に達し、背は青黒く、腹は銀白色で光沢がある。脂質が少ない一方、心臓病予防にも効くIPAやDHAといった不飽和脂肪酸は多く含む健康食材である。年間を通じておいしいものが手に入りやすく、白身魚のフライをはじめとする揚げ物食材として、外食、中食業界には欠かせない魚である。
非常に淡泊な味の魚なので、そのまま焼き魚や煮魚にするよりは、フライや唐揚げのような油を使った調理に向いている。衣によってうまみをつけ、ボリューム感と食べごたえを出してやることで、非常においしく食べられる。
油で揚げたものに、一工夫することで、さまざまな高付加価値メニューをつくり出すことも可能だ。クセのない魚なので、どんな味付け、どんな付け合わせともよく合い、和洋中、何でも可能な便利魚だ。
もっとも代表的な食べ方はフリッターやフライ。定食や給食、惣菜弁当などの白身魚のフライとして、抜群の人気をほこる。カリッとした食感の衣の中に閉じ込められた、ジューシーな肉の味わいがたまらなくおいしい。とくに肉料理を好む若い世代には大受けすること間違いないだろう。衣がついて食べごたえがあることも、食欲旺盛な育ちざかり、働きざかりにぴったりだ。
クセがないので、ケチャップ、マヨネーズ、トマトソース、タルタルソースと、何でも合わせて食べることができるので、飽きられにくいのも特徴だ。フィッシュ・アンド・チップスやフィッシュ・バーガーなど、ちょっとしゃれた洋風スナックやつまみとして発展させることもできる。
もちろん一般的な唐揚げや竜田揚げなどにも良い。衣にさまざまな味付けをして変化をつけることも自在だ。また、みぞれや甘酢、味噌といったあんをかけて食べると、また違った食感とバリエーションが楽しめる。
中華風では野菜といっしょにうま煮風にしたり、酢豚風にすると、見栄えも良くておいしい付加価値の高い一品となる。
なんといっても原価的に使いやすい魚であることは大きな利点で、その分、調理法や付け合わせをさまざまに工夫することで、単価を抑えつつ利益の出るメニュー開発がしやすい。加えて淡泊なクセのなさにより、和洋中どんな料理や味付けにも自在に対応可能。魚料理のメニュー開発に悩む、飲食店や惣菜弁当屋にとっては、救世主のような、ありがたい魚だ。
◆製品概要:オカフーズの切身百選 ホキ
上質で使いやすい身質が人気の白身魚。洋上(船上)で凍結された新鮮なホキを厳選使用し、独自加工により厚みのある切身に仕上げている。上品かつ淡泊な味わいの白身なので、和洋中を問わず幅広く活用できる。原産地はニュージーランド、アルゼンチンなど。
規格=60g(5切れ×15袋×2合)、70g(同)、80g(同)。
●問い合わせ=(株)オカフーズ
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