電化厨房最前線(51)とんかつ浜勝 大分別府店

2007.10.01 334号 15面

リンガーハットグループは今年4月、とんかつ専門店チェーン「とんかつ浜勝」初のオール電化厨房採用店となる大分別府店をオープンした。同社は4年前から電化厨房を採用。ちゃんぽん事業のリンガーハットでは生産性の向上、品質の安定化、職場環境改善などに効果をあげている。

「浜勝大分別府店で電化を採用した目的は、(1)CO2の削減、(2)職場環境の改善、(3)ランニングコストの軽減などにあります」と、リンガーハット開発(株)建設事業部長兼メンテナンス事業部長執行役員の中野廣起さん。

リンガーハットグループはこの4年あまり、ちゃんぽん事業で電化厨房に取り組んできた。現在全国441店中170店舗が電化厨房を採用している。

そのきっかけは「品質を安定させ、提供時間を短縮させるにはどうしたらよいかを研究した結果、1人前ずつ作る調理がベストであるという結論がでた。それには電化厨房が適していたから」だ。

加えて電化厨房には厨房環境の改善や、環境負荷軽減、ランニングコスト削減にも効果的であることが実証された。

今回オープンしたとんかつ浜勝の大分別府店では既存の郊外店に比べ、CO2が26%削減できる見込みだという。またリンガーハットでの電化採用経験から、水道光熱費を2から3割程度削減できることも予想されている。

とんかつ浜勝のセールスポイントはチルドでデーリー配送する銘柄豚を調理した「専門店の味」。専門店らしい快適な食事空間も売りだ。

「大分別府店は、店内環境に負荷を与えないオール電化厨房の採用に併せて、新たな設計で内装や外周りをグレードアップ。今までの浜勝らしさを残しながら、より高級感ある店作りができた」

同チェーンは今後も郊外型店舗を中心にオール電化厨房を採用する考えだ。

◆店舗メモ

◆「とんかつ浜勝 大分別府店」/所在地=大分県別府市船小路町6─5 電話97・727・5631/営業時間=午前7時~午前0時/調理器具=IHフライヤー、IHヒーター、IHジャー、エコ給湯ほか/席数=88席

◆現場からの声 建設事業部長兼メンテナンス事業部長執行役員 中野廣起さん

電化厨房の魅力の1つは、コントロール性に優れていること。ガス調理では、スタッフの経験に頼っていた火加減なども電化なら数値で管理できる。誰でも調理に失敗がなく、均一に仕上がります。以前は半年近くかかっていたスタッフのトレーニングも1週間ですむようになりました。また夏場には40度Cを超えていた調理場の温度も34度C程度に抑えられています。電化厨房の採用で労働環境が改善されたことで、スタッフの退職率も以前の半分以下になっています。

◇(株)マルゼン「電磁フライヤーMIF-18B」 油の酸化を抑えて揚げ物をおいしく

マルゼンの電磁フライヤーは加熱パイプ自体が発熱する新IH加熱方式を採用。表面積の大きいパイプがムラなく発熱するので大量の油も低温で均一に加熱できる。さらに槽内に生じる油の大きな対流が部分的な加熱をなくして油の酸化を抑制、揚げ物を高品質かつ均一に仕上げる。さらに電力の約85%以上を熱に変換する高効率で省コスト化を実現。低温加熱で油煙が発生しにくく、クリーンな厨房環境作りにも貢献する。レギュラータイプ1槽式(油量=18リットル、23リットル、28リットル)ほか2槽式(油量=18リットル×2)、ファストフードタイプ1槽式(油量=32リットル×2)がある。

問い合わせ先=(株)マルゼン本社(電話03・5603・7111)

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