カニ戦争最前線を行く・関東地区食べ放題の市場はいま 「レッドロブスター」
レッドロブスタージャパン㈱(東京都中央区、03・3639・1778)のシーフードレストラン「レッドロブスター」のメニューアイテム数の八割をカニ料理が占める。その代表は「カニ三昧三二〇〇円」(ズワイ二五〇㌘、ダンジネスクラブ二五〇㌘、タラバ一六〇㌘)、「カニの盛り合わせ二一〇〇円」(ズワイ、ダンジネスクラブ)、「カニサラダ一二八〇円」など。ズワイガニ食べ放題二九八〇円も12月26日まで行っている。
食べ放題のみで全店五一店で年間二一tを消費、全メニューでは三〇tを消費する。七二年の展開当初はロブスターがメーン商品だったが、数量に限りがあるので、日本人になじみがあり、晴れの食材であるシーフード「カニ」のメニューを増やしてきた。
これまでは、ボイルされたカニを冷製ものと組み合せて、そのバリエーションで素材そのものの提供が多かった。カニの食べ放題も素材を提供するメニューの代表例である。しかし、素材そのままの提供だと商品のバラエティー感が少なく、味に広がりがない。素材だけの売り方では近い将来むずかしくなってくるとの判断から、カニの良さを調理加工によってひき出していく方向にシフトしている。その大型商品第一弾が「カニめし」一四八〇円(カニみそ汁、おしんこ付)である。テークアウト用の「カニめし」一三〇〇円も開発し、各店舗で6月から発売している。月間全店あわせると一万五〇〇〇個売れている。同チェーンのテークアウト導入は初めてである。素材売りから調理加工にシフトしているのは資源保護も含め時代に求められていることだとしている。