話題のフードコートが人気 ロイヤルフードコート、喫茶含め7業種を集積
郊外ロードサイドレストラン「ロイヤルホスト」やカジュアルレストラン「シズラー」などを展開しているロイヤル(株)(本社・福岡市)が経営する新業態で、昨年7月にオープン。
横浜市西区の再開発地区みなとみらいのシンボル施設「横浜ランドマークタワー」五階での出店で、店舗面積六六五坪、客席数八〇〇席という大型施設で、日本でも有数のスケールを誇るフードコートだ。
ランドマークタワーは地上高二九六m、七〇階建ての日本一のノッポビルで、ホテルをはじめオフィス、ショッピング施設が入居する。
ロイヤルフードコートはこの超高層ビルの五階全フロアにテナント出店しているわけだが、出店の狙いは、同ビルの就業者をはじめ、ビルへの来訪者、ショッピング客、観光客(展望客)などの飲食ニーズに対応したレストランサービスで、地域では最大級の店舗だ。
この施設の特色は、ビル中央部のエレベーターホールを取り囲むようにして客席がレイアウトされていることで、和・洋・中など七業態が展開されている。
各店舗(コーナー)へは通廊一本で一巡でき、好みの店と料理を選ぶことができる。これら店舗はキャフェテリアサービスの運営形態をとっており、好みの料理をトレイにのせて自由に席を取ることができる。
店舗は「ウエスタンキャフェテリア」(洋食を中心としたロイヤルフードコートのメーンダイニング)、「カレー&ライス」(カレー専門コーナー)、「チャイナエクスプレス」(中華メニューのプレート料理)、「ヘルシー&ナチュラル」(サラダバーほか、スープ、パスタ、マフィン、フローズンヨーグルトなどヘルシーメニュー)、「イルフォルノ」(手づくりのピザとパスタ)、「ジャパニーズ」(海鮮丼、かつ丼、うどん、そば)、「エスプレッソカフェ」(昼コーヒー、夜生ビール・カクテルの二毛作経営)の七業態で、メニューは約四〇〇品目。
料理は各店舗でクッキングするが、基本的には船橋のCKから半調理加工したものを導入しており、店では熱を通すとかディッシュアップするなどの簡単な調理で済んでいる。メニュー単価は五〇〇~一〇〇〇円前後。客単価は九〇〇円で、ファミリーレストランに比べ、二割前後アンダーといったところだ。
利用客は昼間がランドマークタワーのオフィスワーカーが多く、夕方からはショッピングや観光(展望客)など、日曜祭日はオフィスが休みになるので、観光客や買物客が主体になる。
一日の利用客は平日で二五〇〇人、日祭日で倍の五〇〇〇人といったところだが、天候が悪くなると、展望客が激減するので、これに比例してフードコートの利用客も減少する。集客を一定率でどう確保するか、この点が今後の大きな課題となっている。
しかし、トータル的にみれば、オープン後の営業は順調に推移しており、初年度売上げ目標の年商一〇億円は十分にクリアできる見通しにある。