特集・イタリア料理 ソリッソ、イタリア版のめし屋風 おふくろの味アレンジ
「レストランという構えた感じでなく、イタリア版めし屋風なイメージで料理を提供したい」とリストランテ「ソリッソ」のシェフ伊藤清男さん。店内は、むき出しの天井の梁、壁など白を基調に床の木目、アンティックなたんすとランプシェードがリゾート地の旅篭屋(はたごや)をイメージさせるフランス人の設計である。
姉妹店の「カルミネ」と同じようなメニューをとっているが、「初めてカルミネの料理を食べた時、かなり強烈な味」だったという。イタリアはカラブリア地方の、日本でいうサバの味噌煮風おふくろの味をアレンジして提供している。ハーブをよく使い、野菜もナスの料理が多いという。
食材の野菜は、イタリアと同じものは日本で仕入れ、パスタ、ワインは、イタリアから仕入れ、特にワインは、ほかでは見られない、おいしく安いのを仕入れ、二八〇〇円~七〇〇〇円で提供している。三〇〇〇円前後が売れ筋。
価格設定は、二人の食事とワインで一万円。これなら週二度の来店にもつながるとしている。コース料理の注文が多く、ランチ一五〇〇円と二〇〇〇円、ディナー三八〇〇円と五〇〇〇円がある。客単価五〇〇〇円~六〇〇〇円、四〇坪、七六席でランチ一・四回転、ディナー一・二~一・四回転、月商一四〇〇万~一五〇〇万円をあげている。
客層は「結果として女性が多く」、七対三の割合。ウイークデーは、近隣OL、情報誌を通じて知った人と幅広いが、週末は、家族で賑わっている。
年間を通して売上げの大きな波はないが、1、9月は落ち気味のため、9月にデザート特集を考えている。
写真のメニューは、「マスカルポーネチーズとトマトソース、バジリコ入りのリガトーニ」。「食事を提供するだけではただの運び屋。お客を題材にして一緒に遊ぶ」のがソリッソ風だ。
▽リストランテ「ソリッソ」=東京都新宿区、Tel03・3235・4477